ハプニング@フィクションはイマジネーションを喚起するこが出来れば成功

2009-10-12 | 13:07

シャマラン監督のパニック物ですが、霧に包まれた静かなセントラル・パークで人々が静止する映像などが、ジュルジュ・スーラの絵画のように美しく神秘的に見え、なかなか楽しめる1本でした。

人が後から後から落ちてくる建設現場のシーンも黙示録的で良かったです。

意味不明なれど、とてつもなく異常な状況を造りたい、というのはほとんどのクリエーターが夢見ることの一つですよね。
問題はそれをどうまとめるか?
ストーリーを前進させつつ、飽きさせないかがポイントですが、途中の田舎のレストランでいっせいに逃げ出すクルマに置いて行かれる場面での怖さとか、やっと乗せてもらえそうな場面でグズグズしていると離れたクルマから催促のホーンが鳴る場面など、何気ないサスペンスも盛り込まれ中々良かったです。

走って行った先で奇妙な果実に出くわし、なんとか乗り越えようとした瞬間に気付くルーフの切れ込みも印象に残る1場面。

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大魔神怒る      @大魔神は何故怖かったのか?

2009-06-18 | 20:48

ホラー映画が一番好きなカテゴリーなんて書いてます。
グロ系のホラーは嫌いなんですが、ホラーは小説の方でも一番好き。
恐怖にある種の美が混在するようなものが最高ですね。
もっと怖い話はないものか、と日々思っているのですが、今まで一度も本気で怖いと思う映画はなかったのか、と思い返すとあった。
子供の頃、怪獣映画のノリで見に行った大魔神は怖かった。

なんであんなに怖かったんだろう、と昨日やっていたのを録画して見返したんですが、これは人の憤怒の表情だから怖いんですね。
怒りの感情が直接的に伝わってくる。
その思いが怖い。
同じ破壊行為でも怪獣だと別次元の話し、と距離が置ける。
でも人の顔をした魔神が憤然と怒りだし、城壁をぶち壊し、ズシンズシンと迫ってくると怖い。
青銅色に変色した顔面に充血した眼球がギロギロと動き、絶対に悪人は逃さない。
復讐物の復讐シーンだと、イイぞ、もっとやっちまえ、とサディスティックな気持ちになるんですが、大魔神が相手だと、悪人にも少し同情したくなるほどの怖さ。

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Theme : 昔の映画
Genre : 映画

クローバーフィールド/HAKAISHA 怪獣映画は死なず。見せ方次第でどうにでも

2009-06-09 | 21:21

NYに怪獣が現れて米軍と戦闘開始。
巻き込まれて逃げる人々、というありがちにしてもいい加減にせんかい、というままの映画ですが、登場人物のハンディカメラの記録形態という独創性を押し通し、ともかく見せます。

序盤はダラダラして、卑しくもお金を採っているんだから手抜きの仕事は嫌い、って思っていればこそ。
地響きと爆音、停電から恐怖の一夜の始まり始まり。
こうこなくっちゃね。
映画はやっぱり怖くってナンボ、と思わせるドラマの開始です。

登場人物たちが表に出ると、外は911テロの時もかくや、という状況で恐怖はいやがおうにも盛り上がります。
恐怖の正体を出来うる限り隠すというホラー映画の定石もキチンと守られ、一端現れた後も、デザインは充分おぞましく、合格点だと思います。
レギオンから頂いたようなミニ・バージョンを用意したのも工夫です。

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Theme : WOWOW/スカパーで観た映画の感想
Genre : 映画

ミスト  @ホラー映画は最高の楽しみと実感させてくれる傑作

2009-04-27 | 20:43

S・キング畢生の傑作、「霧」の映画化作品です。
この原作、大好きだったので楽しみでした。

脅かし方はキング流のB級テイストなんですが、そこは20世紀を代表する大作家ですから、いつのまにか作品も黙示録の気配を濃厚に纏う恐怖譚になるんですよね。

映画は凝っていて、冒頭、一家が一幅の絵になるようなシーンから始まります。
それから私がホラー映画で一番好きな時間帯である、まだ「恐ろしい事が起る前」の描き方が巧い。
これから「怖い事」が起こるのを知っているのは観客だけ。
登場人物たちは知らない。
ではその恐ろしいことをどうほのめかしてくれるのか?と期待が膨らむんですが、その描き方、この映画、成功しています。

雷雨に合い、買い物に行くと、電力会社のクルマが続々とやってくる・・・ここまでが「日常」。
その「日常」は続いて走ってくる軍の大量車両によって揺らぎ始めます。
なんだか軍用車両がみな異様に急いでいる・・・数も多い・・・何故?と感じ始める。
スーパーに入ると突然、サイレンが鳴り響き・・・消防車とパトカーが飛ばして来て、血塗れの男が走ってくる・・

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Theme : ホラー
Genre : 映画

モーテル@ホラー・マニアのツボを突いている佳品、オススメ!

2009-04-07 | 21:59

聞いたことのない製作者でしたし、地味な話に思えたのでどうかな?と思ったのですが、私の人生信条の一つに、「未見のホラー映画は必ず録画する」ということがあるので(←何のコッチャ)、録っておき日曜の夜に鑑賞しました。

映画はニューシネマっぽい、なんとなく懐かしさを感じさせるオープニングロールから始まり、すぐ夜の闇の中を疾走するクルマのテールライトのシーンになります。周囲は無人のよう。それを裏付けるように映画はすぐ俯瞰されたショットに変わると、クルマは山間の道を一台だけで走っているのが明らかにされます。
ライトに浮き上がるドライバーの気だるげな顔。
隣りには眠っている女性・・・ホラー映画のマニアなら、思わずブラボーと呟かずにはいられない、この定番感! 
やっぱホラーってこうだよね。
ホラー・オタクの心情を理解した素晴らしい導入部だ、後はどんな話しにしてくれるか、ということでしたが、オモシロかったです。

まず怖がらせ方が巧い!

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Theme : ホラー
Genre : 映画

28週後...@クールな映像美が光るホラー。今後のマイルストーンとなるか?

2009-04-01 | 14:44

闇の中で始まる物語は、最後の晩餐を思わせるシーンを経て、かん高い子供の声が「猿の手」を彷彿とさせるカットを境に目も眩むばかりの白光が輝きます。
光がそれまでの闇をことさらに際立たせると、「闇」が絶望的な状況の強力な暗喩となっているのが明らかにされます。
冒頭から製作者の力量がうかがえる、非常に印象的なシークエンスです。

この映画は「28日後...」の続編として作られています。
ゾンビ・ウイルスが蔓延した後、ゾンビたちは餓死して滅亡。
その後、人の死に絶えたロンドンには米軍が駐留して復興計画が開始されます。

映像には本当に雰囲気があり、ほとんど無人のロンドンが、終始クリアさを失わない画面で撮られて、その清潔な詩情は忘れがたい印象を残します。
出演者の力量も高く、荒唐無稽な話にリアリティを与えています。

ストーリーの展開も見事です。

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Theme : ホラー
Genre : 映画

デット・サイレンス @拾い物、ホラー映画好きなら観といて損なし

2009-02-26 | 22:02

最初は傑作だった「ソウ」
シリーズが続くに従って単なるグロテスク映画になってしまいましたが、これはその監督、脚本のコンビ、ジェームス・ワンとリー・ワネルの製作です。

ご両人、よっぽど不気味な人形、特に顔にぐるぐる巻きの線が入っているヤツが好きなのか、今回も出てきます。
呪われた腹話術師の話なので人形は必須なのですが、同じようなシュチュエーションを見せられると、一種のオブセッションかな、とすら思います。

画面は独特の青い光を基調にすえたライティングが冴えて、全編90分の尺にまとめたテンポもイイ。
最近やたら長いものが多いですが、長ければ良いという物ではないよね。
自分は言いたいことが沢山あっても聞かされる(見せられる)方の都合もあるんだからさ。
その点、この作品、刈り込みも手際良く伏線も遅滞なく無駄がありません。

さらにホラー映画の潮流として、「リング」以降だと思うのですが、殺された人の表情が問われるようになった。
単に殺された、というだけでなく、よっぽど怖い思いで死んだんだね。

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Theme : ホラー
Genre : 映画

アイ・アム・レジェンド @スリルと迫力に満ちた作品なれど違うlegendの意味

2009-01-08 | 00:31

ウィル・スミス主演で大規模ロケを敢行したPVを見せられれば、オモシロイのは間違いないのでしょうが、SFオタクとしては気になっていたことがありました。
そうです、あの歴史を変えたラストですね。

この映画の原作者、リチャード・マシスンは真の意味での異能作家、天才の名がふさわしい人です。
この作品はラストの逆転で、フィクションの歴史に大きな衝撃を与えた作品なのでした。
それが果たして守られるのかどうか、ソッチを気にして見始めたのですが、荒廃したNYの描写は大迫力で、走り回る動物達と追いかけるマスタングのシーンは文句なくカッコ良く、ジリジリと痺れるようなサスペンス・シーンがあると思うと、ヒョイと空母の上の戦闘機のさらに羽の上からのゴルフシーンを混ぜるなど、緩急の付け方が自由自在。
監督のフランシス・ローレンス、力量があります。
見ているうちに引き込まれ、これだけオモシロければもうラストは温い方でイイかなあ、と思わせるのは流石!
でもやっぱりアッチのラストで見たいかなあ、と思えばこそ・・・ダメでした。

少し残念・・・でも今調べたら両方撮ってのスクリーンテストの上だったのね・・・ただこの演出に、この

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Theme : ホラー
Genre : 映画

フォーガットン@佳作! こういう映画があるから手当たり次第が止められない

2008-12-07 | 10:37

ブログに書いてないだけで、実は映画はかなり観ている。
劇場に行っている暇がないのでもっぱら自宅の55型のテレビでではあるが。
何時観ているかというと、朝食、昼食、夕食時とその後の休み時間に観る。
当然、食事の時間を2時間づつとるわけには行かないので、ぶつ切りである。
大型と言ってもテレビでぶつ切りに観るなんて観ているうちに入らないと云われればそれまでだが、地上波のテレビは見るに耐えないし、仕事に追われつつもフィクションを愛好する人間のせめてもの工夫だ。

それにオモシロイと思った映画はそれなりに襟を正して見直す。
でもそのほとんどはツマラナイ。
あんまりツマラナイものが続くと止めようかな、とも思うが、時にこんな小当たりが出るので止められない。

この映画は9歳になる一人息子を、飛行機事故で失った母親の話。
ショックを受けカウンセリングに通っているのだが、心の痛手は癒しきれず、息子の写真やビデオを見ては涙にくれている。
そんなある日、どうにも周囲の様子がおかしくなってくる。

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Theme : ホラー
Genre : 映画

インベージョン@盗まれた街  我々はどこまで我々でいたいのか?という映画。

2008-11-21 | 22:05

ジャック・フィニイの傑作「盗まれた街」が原作で、幾度も映画化されている作品です。

テーマは人の入れ替わり。
ある日、「私の夫が夫じゃなくなった」と言い出す妻は正気なのか?
それともそれはエイリアン?そっくりだけど何者なの?という怖さ。

表面は娯楽作品ですが、深いテーマだと思います。
今回主演のN・キッドマンは、自分の子供をエイリアン化されることから守り抜きますが、そりゃ皮膚が粘粘して感情を失くした虚ろな存在になんてなりたくない。

でももし自分の子供が不治の病でエイリアン・ウイルスを打たないと死んでしまう!
さらにそのウイルスは限られた人たちの奪い合い!なんてことになったらどうでしょう?
さらにさらにそのウイルスを打てば、不老長寿になり、病気や怪我とも無縁、体力は超人級で頭脳は明晰、天才に!そして人格まで神か仏のごとくになる!
なんてことになったらどうでしょう?

それでも人は人であることを選ぶでしょうか?

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Theme : ホラー
Genre : 映画