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死ぬまでにしたい10のこと

2014-05-21 | 21:46

October 23, 2004に他ブログで書いた記事のバックアップです。ご容赦ください。
難病モノは一般に苦手なのだが、この映画は傑作です。

過酷な運命を静かに受け入れる、主演のサラ・ポリーが素晴らしい。
難病でかつ貧いという設定なので、サラ・ポリーは血色の悪い顔色と、微笑むとガミー・スマイル(歯茎が見えちゃう笑顔の事)を目立たせるのだけど、目を奪う魅力に溢れている。
本当の女優というのは、美貌を越えた魅力をもって初めて本物なのだ、と言わんばかりだ。
もちろん、実際はとても綺麗な人なんですけどね。
ゾンビモノとか、この人は追い込まれた役で、光るのかしらん?

脚本も素晴らしく、あざといほどの巧さをもって、リズム良く、過不足無く話しを進めていく。
最も巧みな演出や編集が、自然にしか見えないモノであるなら、
この映画はスレっからしの観客に、巧さを味あわせる作りになっている。
(これは最初から狙ったものではなく、結果的にそうなってしまったのかもしれないけどね)
一歩間違えると、嫌みな作りなのだが、それを越えて心を動かされる。
映画ゆえの都合のイイ展開でも、許せてしまうのだな。

ラストに近いシーンで、
薄いカーテン越しに見える、貧しいリヴィングの光景と、未来の風景が重なりあい、
原題の「My life without me」・・・私のいない、私の人生・・・という言葉が、心に響き、深い余韻と共に映画は終わる。
声高に語られることのなかった絶望への克服が、切なく寂しく胸に迫る映画であった。
完璧な演出と脚本だと思った。
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永遠の0@2時間泣きっぱ、そして靖国に繋がる日本人の負債感覚

2014-01-05 | 21:13

冒頭、ゼロ戦が空母に特攻するシーンから始まるのですが、映画はここで勝負アリでした。
アメリカ海軍の空母と低空から突撃を敢行するゼロファイターを描いたVFXのレベルが高く、まったくほころびを感じさせないのがこの映画の出来を象徴していました。
原作良し、脚本良し、演出良しに出演者良しとすべてにわたって高水準で、私はほぼ2時間泣きっぱなし。
あの原作を見事にまとめあげた山崎貴監督は、特筆すべき力量で見事な業績をまた一つ積み上げました。

で、この映画の具体的な賞賛は、様々な場所でなされると思うので、今日はこの映画のモチーフにもなっていて、原作者の百田尚樹さんが進言した、とも伝えられる安倍晋三総理の靖国参拝について少し。

今回の参拝、マスコミの論調とは逆に国民の間では圧倒的に支持されているようです。
何故か?
それはこの映画でも大きなテーマになっていた「我々は彼らの犠牲の上に生かされている」という負債の感覚が、今の日本人にあるからでしょう。
戦争で犠牲になった悲劇の彼らに対し、平和と豊かさを享受している我々は、参拝くらいはして「借り」を返さなければならないという気持ちですね。
その誕生時から集団生活をしてきた人類は、借りたら返す、という強い衝動がその根本に宿っています。

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Theme : この映画がすごい!!
Genre : 映画

しあわせの隠れ場所@アメリカ人がヒッチハイクするのが分かる良作映画

2011-06-19 | 18:44

もし貴方がアメリカ人で、アメリカに住んでいたら、ヒッチハイクをしようと思いますか?
あるいは広大な大陸を走る相棒として、ヒッチハイカーを拾おうと思いますかね?
銃が野放しで、サイコ殺人者なんてイッパイいそうで、強盗とか日本とは比べ物にならない位イッパイあっても、他人のクルマに同乗する、あるいはさせると思う?
私は両方ともしたいとは思わない。

この映画は共和党支持者の白人でアメリカライフル協会会員の裕福な夫婦が、身よりのない黒人の大男の少年を家族に迎えて生活するうちに、その少年はNFLのスター選手になりました、というbased on true story.

ホンマカイナ、とツッコミたい人もいるでしょう。
私もそうでした。
だいたいアメフトに興味ないし、この手の映画自体が守備範囲じゃなかったので、資料整理しながら少し観て、後は録画しておこうという心積もりでした。
ことろが観始めたら感動のまま一気、になってしまいました。

まず原題のブラインド・サイドという言葉の意味を、アメフトというスポーツの側から説明すると、ぐるっと回ってこの映画の感動の根元に突きあたるという脚本が素晴らしい。

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Theme : WOWOW/スカパーで観た映画の感想
Genre : 映画

【ありがちネタでも】 ヘブンズ・ドア 【洒落た1品】

2010-03-06 | 21:15

不治の病におかされた男女が海を見に行く逃亡劇・・・
そもそもリメイク作品なんですが、ありがちネタでもありがち過ぎる、という設定ですが、映画は冒頭から長瀬君が好演して惹き込まれます。

長身の体躯を気だるげに動かして働いているとすぐにリストラされ、健康診断を受けに行くと余命1週間と告げられる。
この辺でこの映画は、ありがち設定だとバカに出来ないと感じさせられます。

テンポが速くても無理がなく、余命1週間という思い切った短さも、緊張感を生んでます。
実際、後のストーリーを進行させる大きな動機にもなっています。

即入院ですぐに出会うのがパートナーになる福田麻由子ちゃん。
福田さんは巧いよね。
絶対にエラーしない堅実な内野手って感じ。
この人の処へなら100万回ボールが飛んでも安心して観ていられる。

二人が仲良くなり病院を抜け出すまでのセリフも良く練れていて、脚本の大森美香さん、見事なお仕事です。
カメラも良くて、夜の病院の玄関には、ある偶然からマセラティ・スパイダーが停まっているんですが、それがまた綺麗に撮れている。

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Theme : 拾いモンの映画
Genre : 映画

【最後に残った確信は】 チェンジリング 【希望】

2010-01-28 | 20:52

失踪五ヶ月、やっと帰ってきたと思った我が子は、別人だった。

すっかりスーパーナチュラル物だと思い込んでいました。
とりあえず現役最強監督、C・イーストウッドさんの作品ですから、じっくり観させてもらおうと思ったら、based on true storyとある。
?、と思ったら、社会派ミステリー、というか社会派ホラー映画の展開です。

相変わらず映像の美しさは比類がなく、イーストウッド・タッチとしか言いようにない深い輝きに満ちています。
抑揚迫らざる語り口は、威厳すらあって、男が何かを語るなら、こんな風に語りたい、って思わせてくれます。
小説にたとえると彼の創る映画は純文学ですね。
文章(映像)の1行(1カット)、1行(1カット)が深い場所にある、真実を照らし出す。

だから繰り出される恐怖が半端じゃない。
安手のホラー映画みたいに、怖さを遊びに出来ない。
理不尽な人間への怒りが本当に込み上げてくる。
恐怖が真に迫り、重く圧し掛かってきます。
ヘビーウエイトのボクサーが繰り出すパンチみたいです。

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Theme : WOWOW/スカパーで観た映画の感想
Genre : 映画

イントゥ・ザ・ワイルド@胸締め付けられる放浪への憧れ、刹那への生

2009-11-05 | 20:46

朝から晩まで働いて、休日もあまりない。
学生時代が終わったらすぐに就職。働き出した。
それ以来、営々と働いて生きている。
そんな人生を望んだ訳ではないが、結果的にそうなっているのは、実はそんな生き方が楽だからだ。
そうすれば経済的に安定し、社会的に信用され、日常生活に不自由が起こり難い・・・なんのことはない、自由を対価に差し出して、安定を手に入れているのだ。
この映画は、そんな生活をしている私のような者にはとても眩しく、もどかしい思いを起させる。

ショーン・ペンは天才だ。
全編に渡るカット・バックの構成は揺ぎ無く安定しながら、優れた詩人の感性がないと撮れないようなアラスカの山々や穀倉地帯の夕日などを軽々と差し出してくる。
叙情と霊感に満ちた大自然の風景は忘れ難く、すべてのエピソードは美しい。

「海の唯一の贈り物は過酷さだ。
自分を強いと感じること。
人生に必要な物は、実際に強いことというよりも「自分を強いと感じる心」だ。

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Theme : この映画がすごい!!
Genre : 映画

バベル @意図せざる悲劇、不可避なる運命、バベルの塔は立ち続ける

2009-09-24 | 20:54

もし私がモロッコの砂漠地帯で土煉瓦の家に住み、山羊を飼い、ジャッカルに悩まされていたなら、自分の仕事中、もう大きくなった子供にライフルを与えて見張りをさせるだろうと、思う。

もし私が13.4歳で父親からライフルを与えられたら、誰もいない砂漠地帯だもの、ちょっと撃ってみたくなるとも思う。
そして兄弟で競争になれば遠くに走ってきたバスを狙う位はするかもしれない。
子供なんだから。
当たるとは、ましてや中の人に当たるとは、それが一家の崩壊になるとは考えないかもしれない。

もし旅先のモロッコの砂漠地帯で妻が打たれたら必死になって助けるとも思う。
長年不法移民としてベビーシッターをしていたとしても、息子の結婚式だもの、無理しても出たくなるだろう。
もし説明のつき難い子供を連れて国境を越える時、警備隊に止められた、長年怪しまれ続けたメキシコ人の男としては強引に突破してしまうかもしれない。

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Theme : 心に残る映画
Genre : 映画

シティ・オブ・メン @道を渡る時は左右を見て、安全を確認して

2009-08-20 | 21:01

スタイリッシュな映美でリオのギャング団の抗争を描いた「シティ・オブ・ゴット」の関連作です。
前作で銃を持って殺人を犯す子供だった少年が主演していて、成長した姿が見られます(前作と設定は違いますが)

リオの丘に這い蹲るように立ち並ぶ貧民街での生活が主に描かれる映画です。

メキシコにもこういう場所、あったんですよね。
遺跡に行く途中のバスから遠くに見ただけでしたが。
規模は小さかったけどギリシャにもあった。

ああいう丘でも電気なら上の方まで行くそうです。
電気は電線1本で行きますからね。
でも水はダメだそうで、丘の下に貯水槽があり、そこに給水車来る。
上の方に住んでいる人がそこから水を汲みに来る。
背負って上がるんでしょうか?
ウォシュレットがないとダメだ、なんて言っている俺がもしそんな処に放り込まれたらどうなるんだろう?
自動小銃まで持っているギャング団に殺されないとしても、水は飲めず、食べ物も受け付けないだろうな。
思えば自分はなんとヤワな存在なのか? そいうことを自覚します。

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Theme : 心に残る映画
Genre : 映画

アカデミー賞を獲る脚本術   リンダ・シーガー@映画を見る上での補助線として

2009-03-11 | 22:14

昨今はアメリカをバカにするのが流行ですが、映画ならやっぱり大した物なんです。
ハリウッド映画はクダラナイ、と決め付ける方は単にクダラナイ映画しか見てないだけ。
特に優れているのは脚本術で、これは一つの完成形、様式を確立したと言って過言ではありません。

この本はそのハリウッド流脚本術を詳細に解説した1冊です。
私はどんな対象でも、その基本構造を考えるのが好きで、映画を見ながら良く、パターン化(基本構造をパターンで理解しようとするのは数学的なアプローチです)を試みるのですが、この本はその構造とパターンを理解する上での補助線の引き方が見事です。
脚本術から解明される、「映画での感動や驚きの構造」が、解剖されるがごとく切り分けられ、白日の元に晒されていく過程は非常にスリリングでした。

テーマごとに、具体的な作品例を示しながら、解説されるのですが、著名な作品でも、ここが弱い、なんて指摘された場所はうなずく事多々で、積年のモヤモヤが氷解します。

ただデビッド・リンチ作品が不出来、不完全な例として挙げられていますが、これだけは「脚本原理主

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Theme : 心に残る映画
Genre : 映画

エリザベス・ゴールデン・エイジ    恐怖に立ち向かう時、人は輝く

2009-03-03 | 22:20

ヴァージン・クィーンとして権勢を奮い、英国を世界最大の強国へと導いたエリザベス1世の物語。映画「エリザベス」の続編で、イングランドはいよいよスペインの無敵艦隊との決戦を向えます。
女王役を演じたケイト・ブランシェットの演技は鬼気迫るもので、女王としての重圧に苦しみもだえ不安と恐怖に慄きながらも前進を止めない姿は感動的です。

嵐の断崖にすっくと立ち、燃え盛る無敵艦隊を見守るエリザベス。
人はみな等しく弱い。
だからこそ運命や困難と敢然と闘う姿は美しい。
そんな普遍的な思いを再認識させてくれる素晴らしい映画です。


この映画、エリザベス朝=シェイクスピアの繋がりを思わせるほど、名セリフ多々です
1)夜、恐怖の影に怯えぬ力を与えてください。
そして真の危機が迫った時に負けぬ勇気を@幾多の悩みの前でエリザベス1世

2)船で大洋を越える時、何週間も目に入るのはまっすぐに何もない水平線だけ
恐怖との戦いです。
嵐が来ないか

[エリザベス・ゴールデン・エイジ    恐怖に立ち向かう時、人は輝く]...Read more

Theme : 映画を見て、思ったこと
Genre : 映画

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