一目で憶えられるバロック美術

2009-10-04 | 23:13

バロック美術、と言われた時、ベラスケスやルーベンス、レンブラント等を思い浮かべられれば良いのですが、ちょっと意表を突かれたとお思いになる方に、今日はバロックアートを絶対に忘れない方法をお教えします。

ちなみにバロック芸術は、ルネッサンスの残り香も強いイタリアはカラバッジョから始まりマニエリスムを経て、17世紀にスペインやスペイン領ネーデルランド(ベルギー、オランダ、ルクセンブルグ)オランダで咲き誇った芸術です。

一目で憶えるバロック美術
まず衣服から下着まで脱いで裸になりましょう。
下半身はタオルかなんかを巻きつけるとよりベストです。
ちなみに時間帯は夜でないとダメです。
部屋の電気を半分消します。
アルミサッシの前まで歩いてください。
右手を上に挙げ、左手は下に下げます。
顔は挙げた右手の指先を見つめてください。
そのまま腰痛にならない限界まで身体を捻ります。
上下に伸ばした腕は、捻った身体に巻きつけるようにシテクダサイ。
体勢として少し苦しいと思いますが、サッシに映った体を見て見ましょう。

この格好、自分でやるんで忘れないでしょ。

はい、それがバロックです。
ホントだって。

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Genre : 学問・文化・芸術

イメージを読む   若桑みどり@美術史の喜びが堪能出来る1冊!

2009-07-04 | 21:57

美術史は関心のない人だと随分マイナーな分野だろう思うかもしれませんが、かじるだけでも学んでみれば、これほどオモシロイ勉強があるのかと驚きます。

特にこの本は素人向けでも程度は下げられておらず、基礎理論や最先端の解釈が織り込まれて「知る喜び」に溢れた1冊です。

人にはその歴史をスタートさせてから延々と言語では表現不能なことをイメージで伝えてきた歴史があります。
美術史においてそのイメージの歴史を学ぶことは、人類の歴史をトータルで理解出来るということでしょう。
芸術は感性の文化ですが、より深く理解するには知性も必要なんですね。

取り上げられる画家は、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、デューラー、ジョルジョーネです。

以下基本的な教養に属することの覚え書きです。
でもこの本の本当のオモシロさは以下の覚え書きより、若桑さんがそれぞれの絵を読み解いて行く過程にありますのでお忘れなく。

ルネッサンスの終焉は1502年、ラッファエッロの死んだ年
バロックの終わりはルイ14世が死んだ時、1715年

ギリシャの芸術様式から学ぶ芸術表現の発展段階の定義

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美学への招待  佐々木健一 @芸術の歴史は終焉せず。ただ再興するのみ

2009-06-10 | 15:57

美と藝術と感性を論ずる美学への入門書です。
著者の佐々木さんは素養のない初心者に向かい、実に懇切丁寧に美学への向き合い方を教えようと奮闘してくれています。
以下、佐々木さんの言葉へ私が感じことの覚え書きです。
かなり生意気なことを書いてます。お許しを。

1)「魅力とは言葉にならないもの、感じるほかにないもの」
我々の世界は、言葉に出来ることを前提として成り立ってますが、何でも言葉に出来る、というのは一種の自惚れですね。
世の中には言葉に出来ないモノ、曰く言い難い存在があるということを忘れないようにすることが、本当の意味での文化、藝術、さらには人への敬意に繋がるのもだと思います。

2)近代とは人間が神の力でなく独力で平和に喜びのある社会を築くかという課題を背負った時代です。

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マーク・ロスコの鑑賞法は面壁20分、花が綺麗だと感じる人には分らない?

2009-06-01 | 22:33

いわゆる抽象絵画は、見慣れないと分り難い分野だと思います。
描くのに技術がいるようにも見えないし、中の色を変えたって同じじゃないの、という感じもする。
唯一無二にして、高度な技量を尽くした芸術、という観念からは逸脱しています。

それでも抽象画家の中でマーク・ロスコは分り易い方なので、この人をきっかけに趣味を広げるのは悪い話じゃないと思います。
確かに観念的な画家ですが、退屈とは無縁。
それどころか、実物を目の前に見つめれば、極めてスリリングな絵画体験が出来ます。

ただ今回のシーグラム展はロスコ・ルームでなく残念でした。
結局、ロスコの絵画は「何を見るか」、でなく、作者自身がこだわったように、「どういう環境で観るか」、が大切なんだな、という事を再認識した次第です。
今回の展示は確かに数は多いのですが、展示された場所は高すぎ、観る部屋は広すぎ、瞑想に没入するには明るすぎました。
数揃えればイイってもんじゃないんだな、ロスコの場合は。

ロスコの瞑想の中に没入するには、広すぎず、明るすぎず、適度に狭い部屋、ロスコ・ルームこそが

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Genre : 学問・文化・芸術

川村記念美術館に行ってきました@ジョゼフ・コーネルはオタクだよね。

2009-05-27 | 19:06

テート・モダンから「シーグラム壁画」が来ているので川村記念美術館に行ってきました。
今回は妻も行きたがったので電車で。
佐倉の駅前から美術館へはバスが出ています。
私はちゃっちゃとタクシーで行きたかったんですが、駅前に出ると妻は、
「あ、バスの停留所がある」と歩いて行きます。
・・・何気ない反面、確固たる意思を感じたので私も付いて行くと、バスなら無料なのでした。
うーーーん、無料を前にした時の女性の意思は堅固です。
美学入門という本を読みながらバスを待ちました。
驚くことにバスは超満員。
走ること20分。昼前について付属のレストラン「ベルヴェデーレ」へ。
そこもすでにお待ちの人たちが沢山で、私は後悔。
食事はとっと済ませたい方なんですが、ことここに到ってはココで食べるしかない。
それにしても平日で、企画展はロスコだよ。
こんなに混んでいるとは思わなかった。
まさしくゴールデン・リセッション@日本

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セザンヌ主義展@横浜美術館  フォーブへまで届いていた先見性

2008-12-24 | 16:13

私が小説、音楽、アートなどを楽しむ時、必ず自戒することは、自分が感じたままを言葉にする、ということです。
世界中の人が褒めても、ピンとこなかったら黙っているし、こんなの褒めたら恥ずかしいと思っても自分が良いと思えば絶賛する。
そんなこと誰でもやっていると思われがちでしょうが、人の心は権威への依存性や多数派への協調バイアスが根強く、遵守し続けるのは案外難しいんです。

なんでいきなりこんなことを書いたかというと、セザンヌは長きに渡り私の理解を超えていたからです。
絵画が好きになったのは、中学に入ってすぐ位だったのですが、印象派などは口当たりが良くすぐファンになったのです。
モネは良いね。ゴッホはスゴイね。ルノアールは綺麗だね、と。
ただセザンヌは分からない・・・
どこが良いのかこの画家は・・・と思い続けて数十年、文化村に来たオランジェリー展で天啓のごとく分かった。
それ以来のファンですが、その時の喜びは、権威であっても分からない物は分からないといい続けた

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幻想の画廊から   澁澤龍彦

2008-11-29 | 23:57

芸術においては、全てを無から生み出す創造者は神であり、その作品を評論する者にさほどの価値ない。
なんてことはよく言わがちなんですが、澁澤龍彦クラスになると、それは神の言葉を伝える預言者のごとくなのだなあ、ということが納得できる1冊です。

文章を読んでいると、絵画への感動があまりに分かりやすく、その心理的な構造までが腑に落ちるように書かかれるので、読みながら目を開かされる快感がありますね。

神の言葉を語る預言者澁澤の神託として以下の例文をあげますので感心してください。

「デルヴォーの絵はひそかに見る物の参加を要請する。私たちの視線が女たちの凍結した肉体を溶かしその内部の官能の火照りを解き放たなければならない。そこで初めてドラマが起る。しずかな戦慄が見る物の全身を走る」
・・・デルヴォーを見るときの感慨が全てすべて説明されていますね。

レオノール・フィニー
「一つの祭儀の雰囲気が濃密に流れる。その根底に、人類の揺籃期の最初に信仰と結びついた、芸術の魔術的な性格がある」

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「奇跡の光」に偽りなし! フェルメール展には行くべし!

2008-11-12 | 15:07

今日は早起きしてフェルメール展に行ってきました。
なんで早起きまでしたかというと、実は行くの二度目なんですね。
一度目はのんびり昼前に着いたらもう大行列が美術館の外まで伸びて列の最後方は50分待ちになっていた。
寒い中、50分待って入ってもどうせ中も大混雑で見た気がしないだろうとチケットだけ買って帰ったんです。
それで何時来るのが一番待たないか、と聞いたら開館直後、朝の9時だというから寒い中起きて行ってわけです。
それでもすでに入り口、チケット売り場はごった返しですよ。
スゴイねフェルメール。

私はアートにしろ小説、映画、クルマにしろただ美しいだけ、綺麗なだけで無難一方という温さのある物はそれほど好きにはなれないので、この人気はちょっと不可解なほどでした。
それでも行ったのは、フェルメール、T・ハリスを始め、美に関して世のうるさ型まで魅了してますし、世界から集められた作品を一遍に見られるのは効率が良いだろうと思ったからです。

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日本美術応援団   赤瀬川原平・山下裕二

2008-10-19 | 11:07

アート、美術史というと、やはり系統的に確立された西洋絵画を中心に考えてしまうのですが、日本美術を考える手がかりも欲しいものです。
この本は赤瀬川さんと美術史家の山下裕二さんの二人が、雪舟、等伯、若冲、写楽、北斎etc.などを語りあかした1冊です。

対談形式なので非常に読みやすく、赤瀬川さんが時に違和感があるものの「独自の見解」を披露すれば、それを専門職の山下さんが補うという具合に、かみ合いも良好です。
読んでいても、ただ無難なことだけ書いてある類書より楽しいでしょう。

取り上げられる範疇は極めて広く、上記の画家以外でも、応挙、蕭白、光琳、円空、佐伯祐三から安井曽太郎、さらには竜安寺の石庭から縄文土器までが取り上げられます。

またこの本で主張されるテーマの一つに、「歴史的に見ない」という視点が上げられます。
それはその絵画の描かれた時代背景を無視する、ということではなく、ただ雪舟だ!北斎だ!という名前だけでひれ伏すな、ということです。

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ハンマースホイ展に行く休日・・・こういう毎日を送りたい・・・

2008-10-05 | 15:59

久々の休日、9時前に起きると、次女と妻はすでに買い物に行った後。
長女が朝食を取っていましたが、今日は学園祭に行く予定だったはずです。
私は10日ぶりの休みだったので、トマトジュースだけ飲んで、エルメスのジャケット(←ウソです、笑)を羽織って、須賀敦子の本を持ちハンマースホイ展に行きました。

孤独で寂寥感のある象徴派の画家って好きなんです。
そして国立西洋美術館はやっぱり日本のインテリジェンスを現す場所として居心地が良い。
確かに日本にはヨーロッパのようにかつて王宮だったなんていう美術館はないけど、すべてが清潔に整えられ、係員は親切で、トイレの多さとその機能の充実ぶり(重要です!)、などまさにJapan qualityで、世界に誇れる美術館だと思います。

展来会は期待通り充実したものでした。
画家ってテクニックも重要だけど、最後はそのアーティストが持っている美意識の高低で値打ちが決まりますね。
人のいない廃墟を思わせるクレスチャンスボー宮殿、背を向け続けている人物像・・・
それは時の流れの果ての黙示録のさらに後の世界。
なぜこんな生命力の尽き果てた世界を思わせる絵に、不思議な安らぎと癒しを感じるかというと、

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