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アルゴ@「サスペンスとは何か」、という問いへのこれは究極の解答だ

2013-09-26 | 21:43

前評判から上々の映画でしたし、現実にあったとは思えない奇想天外なストーリーにも心惹かれたのですが、結局最後は「アメリカって最高だぜ」、というオチの作品なんでしょう、と。
その手の映画はお腹一杯と、若干シラケ気味に受けっていて、WOWOWで放映されても、まあそのうちに、とHDD内に放置していた作品でした。

で、本日観たのですが、素晴らしかったです。
この映画はフィクションにおける「サスペンスとは何ぞや」、という問いに対する、究極の解答なんじゃないかな。
ストーリーはご存じの通り。
イランの革命でアメリカ大使館が占拠され、カナダ大使館に逃げ込んだ6人をいかに救い出すか、という問題に、一人のCIA職員がSF映画の撮影スタッフだ、と騙して連れ帰ろうという、一国の政府が正式に行うと考えればとても正気とは思えない人質奪還作戦の顛末です。

一応Based on true storyなんで、フィクションでなら可能のドンデン返しにつぐドンデン返しで驚かせるとか、絶対に弾が当たらないヒーローを八面六臂で活躍させてスカッとさせるなんて派手なことは一切出来ない。
ただ淡々と話が進むんですが、それが怖いのなんの、恐ろしいなんの。
息が詰まるような緊張感を持続させた演出の妙は、まさに至芸というしかなく、主演だけでなく監督もこなしたベン・アフレックの実力恐るべしですね。

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Theme : アカデミー賞
Genre : 映画

栄光のル・マン@マックィーンは本当にレースが好きだったんだな

2013-08-31 | 23:15

十代の頃、勉強よりもあらゆる文化に精通しようと決意したのですが、いざ試みると、その範囲は膨大でした。
そんな中でも苦手分野だったのが、カーレースの世界。
欧米では立派な文化である、という事なんですが、正直、けたたましく改造したクルマを同じ場所でグルグル走らせることのどこが文化なのか分からない。
バカなんじゃないのか?
この映画は、私の上の世代の、いわゆるカッコイイ若者たちに非常な人気をはくしたのですが、遅れて観た私にはまったく理解出来ないモノだった。
ただレースカーがバーバー走っているだけで、人間が描けていないな、という、なんだか底の浅いドキュメンタリー紛いという感想でしたね。

それから幾星霜。
クルマやバイクにまったく興味がわかないまま、免許位は大人の常識と取りに行き、退屈しながら教習しつつ、高速教習1回で火が付いてしまった速度への喜び。
突然、クルマやバイクが好きになり、スピードの快楽を求めて走り出すのですが、そうした経験を経て観るとこの映画、実に心に迫ってくる。

冒頭の911が走ってくる場面から、スピードの限界に挑むということの、孤独と詩情にあふれているのが感じられる。

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Theme : 洋画
Genre : 映画

パリ・オペラ座のすべて@夢を見るには過酷な鍛錬に耐えること

2010-11-30 | 23:56

世界でもっとも華やかな職場であろうパリ・オペラ座の内幕ドキュメンタリー映画です。
内情はひたすら地道な打ち合わせと妥協のない鍛錬の場でした。

世の中には「夢のような場所」はあっても、「まどろみの中に見る夢の世界」は現実にはない、ということですね。

優雅に舞うバレリーナの肉体は、完全に贅肉を削ぎ落とされ、強靭な筋肉をまとっていました。
あの動き、あのバランス、あの跳躍は、すべて弛むことのない練習の賜物であり、妥協のない節制から生み出されるもの。
人々に夢を見せるには、地を這う努力が必要なのでした。

バレエの跳躍は演技の中の華ですが、二足歩行の人類は、ガゼルなどに比べると情けないほどしか跳ぶことが出来ない。
だからこそ人は飛ぶことに憧れる。

人にとって「飛ぶこと」は、夢見ることの象徴だ。
生まれてから死ぬまで続く重力からの解放は、重苦しく退屈で凡庸な日常生活から脱出することなんだ。

ただ重力から完全に開放される無重力の状態では、負荷の掛からなくなった身体は急速に蝕まれ衰弱する。

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Theme : クラシックバレエ
Genre : 学問・文化・芸術

ダーウィンの悪夢

2008-03-20 | 16:43

公開当時、その衝撃的な映像から大きな話題を呼び、幾多の賞を受賞した作品です。
内容はもうご存知の方も多いでしょうが、タンザニアの宝石箱と呼ばれたビクトリア湖に放たれた巨大な肉食魚が生態系を破壊し、反面、その食用としての価値に眼を付けた欧州系の企業が工場を設立。
収穫した魚を運ぶロシア製の巨大航空機が轟音の中、発着する半面、周囲には足を失くしたストリートチルドレンがたむろし、暴力が横行。
毒矢を持ち、殺しもためらわない男は、サラリーが増える戦争を待ち望みながら、一晩1ドルで工場の夜警をし、貧困から売春婦とならざる得ない女性たちに、エイズに罹患し、ワニに襲われる恐怖の中、ボロ舟で漁に出ざる得ない男たちの悲惨な実態が語られます。

魚の加工工場から廃棄された残り物には蛆がたかり、それでもそれを食用にしようとするシーンや、梱包用のプラスチックを焼いてラリる子供達など、救い難い地獄絵図の持つパワーは絶大です。

タンザニアの大統領は、一部偏向を指摘しましたが、そもそもドキュメンタリーは難しい。
それは作品として撮る技術云々でなく、その

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Theme : 心に残る映画
Genre : 映画

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