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冬の日 梶井基次郎@まさにこれこそ冬の情景

2013-07-20 | 23:10

夏が近づくと上がってくるのが「これぞ夏、という画像ください」というスレッド。
見るとそこにはいかにも夏、という夢のような光景が写っています。
入道雲の浮かんだ青空の下、子供たちが自転車で走る姿。
降るような星空を見上げるタンク・トップの女の子。
澄んだ海の純白の浜辺に立つ無人のビーチパラソル、テーブルの上にはオレンジ色のカクテル
とかね。
でも、こういうお題を上げられて見る者を納得させるのって中々できることじゃない。
何か一つの言葉が表象するイメージを強烈に具現化する、というのはかなり難しいことなのだ。
その点、この短編小説は「冬の日」という言葉がイメージする情景を、非情に巧く描き上げている。
その孤独と寂寞と憂愁の味は極めて上質で、何度も読み返し、味わいたくなる傑作です。
ああ、そうだ。
寂しい、暗い、陰鬱な「冬の日」に吹く風は、かくの如きモノだった。
光の弱さが象徴する命の細さと儚さと、寄る辺なき不安な暗さとは、確かにこんなモノだった、と思わせてくれるのですね。

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Theme : 本の紹介
Genre : 小説・文学

地獄変、邪宗門@芥川龍之介:山羊の歌@中原中也:美しい村@堀辰雄、タゴール、魯山人など@青空文庫

2013-04-12 | 21:06

iphoneからの青空文庫。
相変わらず読んでおります。
サイズ的にはiPadの方が読みやすいんでしょうし、それならいっそKindle買えよって話なんでしょうが、出先にまで持ち歩くには小さい方が良くてね。
で、前回記事から読んだ中で印象的だったのは
1)地獄変、邪宗門@芥川龍之介
両編ともさすがに芥川で文章のキレは最高です。
地獄変も良かったですが、ストーリーを盛り上げるだけ盛り上げといて未完に終わってしまった、邪宗門がいかにも残念。
芥川では他に「影」も読みました。
こんな神経症的だったから自殺による未完、なんて結末だったのでしょうね。

2)美しい村@堀辰雄
今さら堀辰雄と言って分かる人がどれだけいるかってことですが、私の若い頃は軽井沢、結核、の二つのポジションで確固たる地位がある人でしたよね。

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Theme : 電子書籍
Genre : 本・雑誌

カフカ、ポー、梶井基次郎、高木貞治@青空文庫はWOWOWに似ている

2013-02-26 | 22:47

読んでいてふと感じたのだけれど、青空文庫はWOWOWと似ている。
コンテンツを選ぶとき、こちらが積極的に選択する、というより、すでにそこにあるモノを手に取る、という感じがするのだ。
今回、青空文庫で読了報告をする高木貞治など、どんな巨大書店に行って選ぶことなど出来なかったろう。
すでにそこにあったから読んだ。
WOWOWでも同じような時がある。
最近ではデビッド・リンチのショートフィルム集、マーガレット・サッチャーのドキュメンタリー、メリエスの素晴らしき映画魔術、なんかは、レンタルDVD屋では絶対に選べない。というか、ないだろうしね。
そんな作品と出会える処がちょっと似てますね。

1)流刑地で:フランツ・カフカ@ムカデを丸呑みさせられるような感覚
青空文庫で最初に落としたのがこの作品。
実は紙の本の方で再読しようか、どうしようかと迷っていたんだけど、本の方が古くてね。
文字は小さいし、紙は変色しているしで、再購入なのかどうなのかと・・・
で、青空文庫で再読。
字の大きさも自在だし、一気に読むのが辛くてもその辺になくならないし素晴らしく使い勝手が良いので助かった。
読んでどうかと言うと、今風の怪奇な幻想譚で慣れていると、ビックリするほど愛想のない作家ですよね、カフカは。

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Theme : 読書メモ
Genre : 学問・文化・芸術

ああ玉杯に花うけて、或阿呆の一生@青空文庫シリーズからの紹介

2013-02-17 | 21:55

青空文庫をPCで初めて読んだ時はピンと来ませんでした。
なんでこんな古臭い、黴の生えたような本を、わざわざPCのモニター越しに読まないとならないのか?
あんまり良い印象、なかったのですが、スマートフォンで読むと実に読みやすい。
PCの前って、やっぱり特殊な環境なんですよ。
正直、モニター越しに長時間読んでいるのは疲れる。
そんな疲れる環境だと、古い本の有難味ってなくなるんですが、スマートフォンという日常性の中だと、古い本も有り難くなってくるんです。
結局、本マニアってどこででも何かしら読みたいので、気軽に携帯出来るってのがポイントだったんですね。

さらには短編1編だけ、とか、エッセイ一つだけ、でも読める。
本だと読みかけ本の山になるのが救われる。
素晴らしいですね。
という訳で青空文庫、私が読んだ中で特にオモシロかった物を紹介していきます。
1)ああ玉杯に花うけて@佐藤紅緑
少年小説として、刊行当時大ベストセラーになったそうですが、さもありなん。物語は推進力に満ち、キャラクターはみな生き生きと躍動しています。
今読んでもオモシロイのなんの。

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Theme : 本の紹介
Genre : 学問・文化・芸術

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