ココログで同名のブログをやっていました。 ただいま少しづつ記事を移行中です。 素人学問のノート代わり、映画、読んだ本の覚え書きなどを書いていきたいと思います。
雨の日の日曜日は・・・
チャンピオン ジョー・ルイスの生涯   クリス・ミード
2008-07-06-Sun  CATEGORY: ノンフィクション
ボクシング史上、最強の選手は誰か?
という質問には必ず名前の上がるジョー・ルイスの伝記です。

時代は大恐慌のさなか。
公然たる黒人差別のあるアメリカで、一人の少年がプロボクサーになるべく訓練を受け始めますが、リングの上ではまったく冴えず、コーチの評判は散々。
なんと後に今だ破られぬ防衛25回の大記録を作る選手の前途は悲観的なものでした。

さらに選手として実力を身に付けたとしても、当時の社会情勢では、黒人がヘビー級のタイトルマッチなどとんでもない、という時代。
その原因はジャック・ジョンソンという極めてアナーキーな選手に由来するのですが、そもそもたかが数十年前のアメリカでの黒人差別は酷かった。
黒人男性は、白人女に色目を使ったと言われてはリンチに会い、木につるされて「奇妙な果実」となり、黒人女性は待ち伏せされて輪姦される。
そんな激烈な試練の時代を、ジョー・ルイスはあくまで控えめに、慎重に、かつ努力を惜しまず切り開きます。
こう書くとなんだか品格の高いアスリートの話のようですが、ボクシングには真面目だったものの、異常な浪費癖で莫大な収入でも納税は滞納。極端な女癖の悪さで結婚生活も破綻と散々です。

やがて第二次大戦が始まると、時代はジョーを巻き込みながら意外な展開を見せ始めます。

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