ココログで同名のブログをやっていました。 ただいま少しづつ記事を移行中です。 素人学問のノート代わり、映画、読んだ本の覚え書きなどを書いていきたいと思います。
雨の日の日曜日は・・・
バカにならない読書術  養老孟司 池田清彦、吉岡忍
2008-07-17-Thu  CATEGORY: エッセイ
格差社会=教育格差=本読めばイイんじゃね、という世の流れがあり、それならホントウに本を読むとはいかなるものか、ということを概論として本の前半を養老先生が、後半は、具体的な本を上げながらの鼎談として碩学の3人が語った本です。
私は自分が結構本は読むほうなので、本を読むこと=社会的有能さ、とはどうしても考えられないところがあるんですけどね。
第一社会的、経済的な成功を目指して本を読んできたわけではないですし。
じゃあ何で読んできたか、というに、読みたいから読んできたんです。

まあ自分語りはこの辺にしておいて、第一部の「養老流」本の読み方には、ほんとかなあ・・・という記述もあります。
でもこの手の本には必ずそう思う部分ってありますよね。
この本の中身はすべて真実!というのは逆に囚われているようで怖い。

オモシロイと思った指摘では連続殺人犯の脳は、扁桃体がおかしい。モチベーションが高すぎるのだ、なんてのは膝を打つ感じ。
それから最近の持論である「環境ファシズム」への懸念も同意できます。
ヴィトゲンシュタインは、自身が考えながら書いているから、読むときもそれに合わせてユックリと読めなんてのは、勉強になりますね。
デカルトの「方法叙説」から学んだ科学的な見方として、間違っていても良い、
ある論拠を示し、それに対応する事実と推論、結論を並列することである
なんてのは今後、参考にしたいですね。
「方法叙説」読んでみます。

後半三人の鼎談で読みたくなった本と、すでに読んでいた私のオススメ本を書きます
「心臓を貫かれて」:妻が持っていた
「神は銃弾」:このミスで取り上げられていました。注文しました。
「アメリカン・タブロイド@エルロイ」:読んでました。傑作でしたね。
「ハリウッド脚本術」:持ってました(笑 アワテテ今読んでいます。
「雪:バムク」:ノーベル賞取ったトルコの人です。注文しました
「クリスマスのフロスト」:コレを読まないで現代のミステリは語れない。
「取るに足りない殺人」:Jトンプスンです。最近読んでないので注文しました。
「幻談・観画談@幸田露伴」:注文しました。読めるかなぁ・・・
「容疑者Xの献身」:素晴らしいトリックと人の描けた傑作でしたね。
「夢十夜」:短編小説の極限。漱石はかく文体と戦ったのだ、ということが分かりました。
「不連続殺人事件」は持ってるし、読んだんだけど忘れたから読み直します。
「かのように@鴎外」「魔の山@マン」「荒地@エリオット」「ソシュールの思想」「真相@コーンウェル」は宿題とします。
「動く遺伝子」でノーベル賞を取ったメゲナイお婆さん、マクリントックは素敵ですね。

印象に残った言葉としては
「科学の暴走を心配しないことは、人を信じているということ」
「理想主義者が政権を取ると現実は最悪になる@池田」
「100できることを100やるな。それが中庸の知恵」
「厳密さはフェイクである。@ホワイトヘッド」
「西洋哲学史は、プラトンへの一連の脚注にすぎない@ホワイトヘッド」
「時代小説は一種のロールプレイングゲームだ@池田」
「西洋語は韻文の文化。シェイクスピアからワシントン、ヒットラーの演説まで@養老」
詩とは、とりとめのない現実から、自分なりの視点、文脈を引き出し、結晶とすること


幕末から明治にかけ旅をした外人は、日本と日本人の清潔さ、誇り高さ、笑いの多さ、柔軟性に驚きベタ褒めした。「大君の都」では将軍拝謁で喜ぶ庶民をみて、こんな幸せな人たちはみたことがない。ここに西洋文明を持ち込むことは、果たしてこの人たちの幸せになるのか、と著者、オールコックは書いています。
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