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ポートレイト・イン・ジャズ   和田誠、村上春樹著

2006-05-19 | 22:05

和田誠の描いたジャズ・ミュージッシャンのポートレイトに、村上春樹が文章を寄せるカタチでまとめられた一冊です。

実は、ジャズってほとんど聴きません。
じゃなんでこの本を読んだのか、というと和田誠の絵に魅かれて手に取り、そこで目に止まった村上春樹の文章がとてもかっこよかったからでした。

あまりに感心したのでこの本で取り上げられているCDも買って聴いてみたのですが、この本の文書ほど思うことはありません。

これはもちろんジャズより村上春樹のエッセイが素晴らしいということではなく、単に私にはジャズがわからんという感性のなさに尽きるのですが、考えるに、題材というか本質よりそれについて語られる文章に深い感興得ることが出来るというのは、まさに村上春樹、畏るべしという文の芸。文芸なのだ、と思うのです。


以下、あまりに私の思うところを明文化した文章なので、ちょっと変容しますが引きます。

「聴く人の存在基盤を付け根から揺り動かしてしまうような致死的な音楽とは、(=真に優れた音楽とは)詰まるところ、死の具現なのだ。
そしてその暗黒への落下を、僕らにとって耐えやすいものにしてくれるのは、悪の果実から搾り出される濃密な毒なのである
その毒がもたらす甘美な痺れであり、時系列を狂わせる強烈なディストーションである。」

私がある種の音楽を聴くときの敬意と畏怖をこれほど言い当てられたまさに「預言的なトンネル」が通じられた文章はありません。

ジャズがお好きな人にはもちろん、苦手な人にも結構オススメです。

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Theme : JAZZ
Genre : 音楽

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