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魔術的芸術:4 アンドレ・ブルトン

2006-05-20 | 11:40

1)有史以前の芸術と今日の芸術
この章では、ラスコー、アルタミラの壁画やナイジェリアなどのシャーマンの仮面、オーストラリアやメラネシアの彫刻、イースター島の巨石遺跡、などから人類が発祥時点から培った魔術が芸術へと変容する過程が書かれています

以下覚え書き
「そもそも現代芸術そのものがポエジーのしるしのもとにある場合には、魔術の世俗化した姿なのであって、
芸術の魔術的運命のある新たなる意識化に対応しているのである


「神聖なものの顕現(ヒエローファニー)と力の顕現とに結びついたこの力は、未開人にとって、
魔術的―宗教的な聖なるものだけが真に現実的なもので、それは魔術が本質的に功利的な活動であり、食べること、種の維持を確実なことであり、未開人の最大の関心事であった」

「太古において洪水、火山、大地震なでの災害は悪魔の存在を思わせ、恐怖の上に基礎づけられたあらゆる感情はこれ以後、いつまでも人間の心と精神を支配することになる。これは沈む太陽と向かい合って、それがもう戻ってこないのではないかと考える、最初の人間の戦慄に続いている

「人は苦しめ続けるものだけが、記憶に残る。大量虐殺やいまわしい契約(アブラハムへのイサクの奉献)など、
すべての宗教は結局のところ残酷さのシステムである@ニーチェ:道徳の系譜学」
「ブラックアフリカには芸術家というものは存在しない。いるのは秘密に働く宗教の手先である。
彼等の芸術的才能と魔術師としての巧妙さは区別されない:ジョルジュ・アルディ」

芸術は、原始人が目前でおきた岩石事故と、直前に目にした動物のあいだに、最初の抽象作業により結び付けられた時、その原始人の胸を締めつけた深い感情から生まれた
その最初の抽象化作業が、精神の魔術的躍動を美的な類推的情動に変容せしめたのである」

色彩はそれ自身ひとつの謎である以上、謎めいたやりかたでしか用いることは出来ない:ゴーガン

「人間の行動の基底に横たわる魔術的―宗教的コンプレックスは、今日では極度に醜い機能主義に従属しているが、その中にも芸術は存在する。それは建築である」

「原始建築において神殿は太陽や森をモデルとして上に向かった昇るものと同時に、地下の神殿は人間の第二の誕生である氷河期の記憶をになう。迷宮はドルメンを通して冥界と交信する」
図版
モンスー・デジデーリオの「ある宮殿の攻撃」が掲げられています。
沈黙する廃虚の絵画は、蘇る太古の記憶のようです。

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Theme : 絵画
Genre : 学問・文化・芸術

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