スポンサーサイト

-------- | --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

竹取物語

2006-05-20 | 15:20

February 22, 2006にココログに掲載した記事です。
トリノから届く冴えない報告の連続にガッカリしている日本の皆様を元気つける意味もこめてちょっと時代を1100年ほど遡りましょう(笑

この時代、日本から世界文学史上に輝く1編の物語が現れました。
いわゆる、かぐや姫ストーリー、「竹取物語」です。

原文「かかる程に、宵のうち過ぎて、子の時ばかりに、家のあたり、昼の明るさにも過ぎて、光たり。
望月の明るさを、十合はせたるばかりにて、・・・
大空より、人、雲に乗りて降り来て、地より五尺ばかり上がりたる程に、立ち連ねたり。」

訳「こうしているうちに、日暮れから時間が過ぎて夜中の十二時ごろに、家のあたりが、昼間の明るさよりもっと明るく、光り輝いている。それは満月を十合わせたほどの明るさで・・・
大空から天人が、雲に乗って降りてきて、地面から1m50cmぐらいの高さに浮かんで、立ち並んでいる。」

西暦900年の作にしてはなかなかのSF作品です。

でもこの物語は単にSFの先駆というより芸術の本質を語る強力な骨格を持っています。

いわく、
1)美しい至上の存在は天から来るモノであり、それは地上で光り輝く。
2)その至上の美を求め、多くの人が難題に挑戦するが、決して果たされない。
3)その美はやがて天上へと帰り失われる。
4)置いていかれた希望(不死の薬)は、意味を失うが大きな象徴を残す。
不死の薬は、山に投棄され焼かれます、が、それからその山は、不死の山→富士山となります。

どうでしょう。
これほど完璧なメタファーを、我々は仮名文字まじりの文学として9世紀初頭に表現しました。
たいしたものだと思いますよ。

そしてそう、以上の骨格は、オリンピックで活躍する超人達の物語でもありますね。
1)今に輝く才能は、努力の成果であると同時に持って生まれた天からの授かりモノであり。
2)それでも完璧な記録、美は決して達成されず。
3)人であれば必ず衰え、輝きを失う時がくる。
4)でも彼(彼女)の活躍は長く語り伝えられ象徴となります


最後に歌を一品

今はとて
天の羽衣きるおりぞ
君をあわれと思ひいでける
スポンサーサイト

Theme : 寓話/童話
Genre : 小説・文学

Comment

>結局、芸術の本質というか行き着く先は‘象徴‘を残すこととなるのでしょうか?
その通りだと思います。
より強力で深遠な力の顕現がアートでしょう。


>「ではなんのために人は努力し生きるのか?」
私の場合、逆説めきますが、生きているから努力でもしとくか、って感じですかね。楽して遊んでいられればいうことなしですが、子供もいるし、そうは言ってられないという面もあります(笑


メタファーは隠喩、直接の比喩ではなく隠されつつ暗示するものだと思います。
アレゴリーは寓話です。お伽噺などに見られる構造のことですね。

  • 2006-05-22 | 20:54 |
  • 晴薫 URL :
  • edit

 結局、芸術の本質というか行き着く先は‘象徴‘を残すこととなるのでしょうか?

 人であれば芸術、スポーツに限らず学問であれ事業の経営であれどんなに才能を活かし努力しすばらしい功績をあげたとしてもいつかは衰え世を去る日がやってきます。「ではなんのために人は努力し生きるのか?」

・・・象徴を残すということがその一つの答えとなりうるような気がします。というような事を考える私は疲れているのでしょか・・・。

 「象徴」という言葉の意味がよくわかってはいないのですが・・・。メタファーもよくわかりません。大学のときにメタファーだのアレゴリーだのという言葉は聞いたことあるのですが・・。ああ、もっと勉強しとけばよかった・・。

  • 2006-05-22 | 13:56 |
  • スマ URL :
  • edit

Post a comment

Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。