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アカデミー賞を獲る脚本術   リンダ・シーガー@映画を見る上での補助線として

2009-03-11 | 22:14

昨今はアメリカをバカにするのが流行ですが、映画ならやっぱり大した物なんです。
ハリウッド映画はクダラナイ、と決め付ける方は単にクダラナイ映画しか見てないだけ。
特に優れているのは脚本術で、これは一つの完成形、様式を確立したと言って過言ではありません。

この本はそのハリウッド流脚本術を詳細に解説した1冊です。
私はどんな対象でも、その基本構造を考えるのが好きで、映画を見ながら良く、パターン化(基本構造をパターンで理解しようとするのは数学的なアプローチです)を試みるのですが、この本はその構造とパターンを理解する上での補助線の引き方が見事です。
脚本術から解明される、「映画での感動や驚きの構造」が、解剖されるがごとく切り分けられ、白日の元に晒されていく過程は非常にスリリングでした。

テーマごとに、具体的な作品例を示しながら、解説されるのですが、著名な作品でも、ここが弱い、なんて指摘された場所はうなずく事多々で、積年のモヤモヤが氷解します。

ただデビッド・リンチ作品が不出来、不完全な例として挙げられていますが、これだけは「脚本原理主
義」的な見方で、疑問ですね。
確かに「マルホランド・ドライブ」の話の構造は破綻している。
でもあの映画のレベルは非常に高く、まさに天才だけ表現できる世界を実現しました。
これはどういうことかと喩えて云えば、ムチャなフォームでも天才的に強かったボクサーみたいなモノだと思うのです。
ハメドやロイ坊みたいなスタイルでは誰も戦えなかったけど、彼らの全盛期は目を見張るほど素晴らしかった。
でも普通の人間には真似出来ない。
教則本にも載ってない。
ただ神は気紛れで、そうで存在も稀に生み出すんですよね。
それが芸術やスポーツのディオニソス的な一面です。

ps
「悪魔の最大のトリックは、自分が存在しないと信じこませることだ」
こんなセリフあの映画にあったっけ?

ps
素晴らしいセリフの中では、言葉は歌い、響き合う。
的確な言葉を選び、正しい音符を見つけ出すことだ。
優れたセリフの中では、言葉と映像は一つになり、ストーリーや人物、テーマについて深い情報を与えてくれる。
ツマラナイ脚本では、リズム感のないセリフが多く、陳腐で単刀直入すぎて言外の意味がなく、言葉が歌ってない@「効果的なセリフをつくる」より・・・うーーん、お見事!
この解説の一文は確かに歌ってますね。
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Theme : 心に残る映画
Genre : 映画

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