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ミスト  @ホラー映画は最高の楽しみと実感させてくれる傑作

2009-04-27 | 20:43

S・キング畢生の傑作、「霧」の映画化作品です。
この原作、大好きだったので楽しみでした。

脅かし方はキング流のB級テイストなんですが、そこは20世紀を代表する大作家ですから、いつのまにか作品も黙示録の気配を濃厚に纏う恐怖譚になるんですよね。

映画は凝っていて、冒頭、一家が一幅の絵になるようなシーンから始まります。
それから私がホラー映画で一番好きな時間帯である、まだ「恐ろしい事が起る前」の描き方が巧い。
これから「怖い事」が起こるのを知っているのは観客だけ。
登場人物たちは知らない。
ではその恐ろしいことをどうほのめかしてくれるのか?と期待が膨らむんですが、その描き方、この映画、成功しています。

雷雨に合い、買い物に行くと、電力会社のクルマが続々とやってくる・・・ここまでが「日常」。
その「日常」は続いて走ってくる軍の大量車両によって揺らぎ始めます。
なんだか軍用車両がみな異様に急いでいる・・・数も多い・・・何故?と感じ始める。
スーパーに入ると突然、サイレンが鳴り響き・・・消防車とパトカーが飛ばして来て、血塗れの男が走ってくる・・
この日常の壊し方、goodです。

それから映画は、登場人物たちの会話の間は音楽が止められ静寂の中で交わされます。そしてシーンの切り替えはフェードアウトが多様され、ホラー映画というよりちょっと文学映画めいた雰囲気を高めながら進行します。
クリーチャーも怖いけど、人間はもっと怖い、という定番の使い方も巧み。

ラスト、楽しみは地響きを立てる「ナニカ」の描かれ方でした。
スルーされていたら哀しいと思っていたら見事な映像化。
このシーン、小説、読んだ時も鮮明なイメージとして残っているんです。

でも小説から変えられたラストは?
あの小説はあのラストが余韻だったのに!
でもキング自身もこのラスト、気に入っているとか・・・
うーーん、衰えたかキング?
ここだけ少し疑問符ですが、それは小説と比べてってことで、映画自体の評価を暴落させるほどではない。
昨日の夜中に観ていたのですが、いやー、ホラー映画って本当にオモシロイですね。
良質のホラーを見る楽しみは人生の最大の幸福の一つ、と実感出来る作品であります。

ps
キングはB級テイストのガジェットを多用しますが、この子供染みたB級の味は、アメリカそのものが持っているモノなのかもね。
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Theme : ホラー
Genre : 映画

Comment

Re: タイトルなし

こんばんは。
> 監督のダラボンはよほどキングがお好きのようですね。
そうなんですよ。
私も今回、記事書くのに調べて驚きました。
相性が良いと感じているのではないでしょうか?

> 「ショーシャンクの空に」では「希望」を描いていましたが、本作ではこれ以上ない程の「絶望」と、テーマが真逆になってるのが面白いですが...
> そういえば「ショーシャンク」の時もエンディングは原作と違いましたね。原作ファンの方からは賛否両論あったようです。
「ショーシャンク」も映画、原作共に好きです。
エンディングも両方良かったかな。

> キング作品の映像化は当たりハズレの大きい印象があるのですが、私的には、この作品好きな部類です。
私も楽しみました。

> ホラーでいうと最近(といってもかなり前ですが)気に入ったのは「REC●」「28週後...」あたりでしょうか。
「REC」
今知りました(笑
面白そうですね。
「28週後」といい、私とSATOYAMAさんは感性が似ているような気がするので、期待して待ちます。

  • 2009-04-28 | 00:41 |
  • 晴薫(はるく) URL :
  • edit

こんばんは。
監督のダラボンはよほどキングがお好きのようですね。
「ショーシャンクの空に」では「希望」を描いていましたが、本作ではこれ以上ない程の「絶望」と、テーマが真逆になってるのが面白いですが...
そういえば「ショーシャンク」の時もエンディングは原作と違いましたね。原作ファンの方からは賛否両論あったようです。

キング作品の映像化は当たりハズレの大きい印象があるのですが、私的には、この作品好きな部類です。
ホラーでいうと最近(といってもかなり前ですが)気に入ったのは「REC●」「28週後...」あたりでしょうか。

  • 2009-04-27 | 23:37 |
  • SATOYAMA URL :
  • edit

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