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ヱヴァンゲリオン新劇場版:序@暗い狂気が作品に深い価値を与えた

2009-07-03 | 22:46

観ていない人向けの紹介記事、今日は新劇場版:序という映画です。
エヴァンゲリオンは病的なアニメだと聞いたことがないでしょうか?

芸術の効用の一つに日常生活とは逸脱した深い内省があります。
テレビ版の紹介に、このアニメの主人公とヒロインが暗い側面を持つことを書きましたが、驚くべきことにこのアニメに出てくるほとんど全てのキャラクターはどこかおかしい人ばかりです。
さらにいえばエヴァンゲリオン自体も苦戦をすると暴走という状態になり、傍から見ると、発狂して暴れているだけにしか見えない。

でもこの狂気を見つめること。表現することがこのアニメに文学的側面を与えました。
ドストエフスキー、川端、カフカ、三島、カミュ、谷崎、戯曲ならシェイクスピア、さらに遡ればアイスキュロスやソポクレスまで。
どの作家の作品でも明るく闊達な人間が平穏無事な生活を送るという話はありません。
大概は暗い。そして異常な事件に関わっていく。
病的だから悪いのではなく、日常的には病的と思われるような感性を、磨き込まれたセリフと類のないキャラクターから表現しきったからこそこのアニメには深い価値が生まれたのです。
影のない主人公が悩むことなく戦いに明け暮れる。
単純に楽しむだけと割り切るならそれも一法でしょう。
でも表現の可能性に挑み続けた日本アニメはここまできたんです。

内容もギリシャ悲劇もかくやという父と息子の葛藤。
孤独な魂の成長。
自らの犠牲も厭わない精神の高潔さには感動せずにはいられません。

それらが印象的な音楽と、時に奇怪とも言える独創的な美しい映像の中で展開されます。
この作品は芸術です。
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Theme : 今日観た映画
Genre : 映画

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