スポンサーサイト

-------- | --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

バベル @意図せざる悲劇、不可避なる運命、バベルの塔は立ち続ける

2009-09-24 | 20:54

もし私がモロッコの砂漠地帯で土煉瓦の家に住み、山羊を飼い、ジャッカルに悩まされていたなら、自分の仕事中、もう大きくなった子供にライフルを与えて見張りをさせるだろうと、思う。

もし私が13.4歳で父親からライフルを与えられたら、誰もいない砂漠地帯だもの、ちょっと撃ってみたくなるとも思う。
そして兄弟で競争になれば遠くに走ってきたバスを狙う位はするかもしれない。
子供なんだから。
当たるとは、ましてや中の人に当たるとは、それが一家の崩壊になるとは考えないかもしれない。

もし旅先のモロッコの砂漠地帯で妻が打たれたら必死になって助けるとも思う。
長年不法移民としてベビーシッターをしていたとしても、息子の結婚式だもの、無理しても出たくなるだろう。
もし説明のつき難い子供を連れて国境を越える時、警備隊に止められた、長年怪しまれ続けたメキシコ人の男としては強引に突破してしまうかもしれない。
聾として育ち、母親の自殺を目にし、疎外感に悩んでいたら、好みのタイプの誰かとともかくセックスしたくなるのかもしれない。

バベル、旧約聖書、創世記第11章に出てくる塔は神の怒りに触れ、この世は言語の不一致と混乱がもたらされとなっています。
塔は人類の不完全さの暗喩でしょう。

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の演出は美しく、出演する俳優はみなリアリティに溢れ不可避的な混乱に逃げ惑い為すすべを知らない人々の姿を映し出しています。
モロッコの砂漠の街のシーンなど、ドキュメンタリーにすら見まがえます。
幾多の章を受賞した映画ですが納得の出来です。

ps
ブラッド・ピットはただのイケメン俳優とおもわれがちですが、名優だと思うよ。
災難に会うアメリカ人夫婦としてケイト・ブランシェット(こちらは名女優として評価すみ)と共演しているが見事な演技です。
スポンサーサイト

Theme : 心に残る映画
Genre : 映画

Comment

Post a comment

Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。