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失われた時を求めて@マルセル・プルースト/人の時間は、瞬間の歓喜の記憶だけが永遠なのね

2009-09-27 | 19:04

文学が好きです、と言っていても手の出ない作品はあるもので、これはその一編。
途切れることなく重層的な音韻を響かせるポリフォニックな文章の素晴らしさは感じるものの、ともかく長い(普通の長編小説の10冊分位あります)

そしてストーリーが進まない・・・
だから「スワン家のほうへ」すら読了できない。(この1冊しか買ってないのが幸い)

仕方が無いので、「二十世紀の十大小説@篠田一士」さんの評論文を読んで、少し勢いを付けることにしました。
この評論だけで150pあるんですけどね。

でもオモシロかったです。
始めて「失われた時を求めて」という表題が付けられた意味が分かりました。

そもそもなんでベル・エポック時代の、一見退屈な風俗小説が、こんなにありがたがられるのか、ってのが分からなかったんだよ。
この小説はなんと人称の視点をキュビズム的に分解することにより、人にとっての時間の本質を掘り下げた1編だったのでした。

我々は時間と空間の中に生きて者ですが、把握、計測し易い空間と違い、時間の認識はズレます。
よく楽しい時間は短く、退屈な時間は長いとか言われるでしょ。

それは
「特権的な瞬間の歓喜だけは、たしかな現実なのだ。音楽の感動は、語り手にそうして現実を思い起こさせる。それが現実なのである。その時、私がたしかに存在して喜びを覚えたことを、語り手が疑っていないからであろうし、それが精神の現実であるのは、その存在を証明するものが語り手の感動だからだろう」
ということです。

スミマセンね。
この小説は論考する評論だけで20冊以上あるようですし、篠田さんの評論も学ぶこと多々で、ブログの記事にするには多すぎるので、非常に略しまくりです。だからこれだけ読んでも意味不明かもしれませんが、長い間の疑問が解けたので記事にしました。

フランスの小説の評論を読み、安室奈美恵のライブに何故、切ないほどの思いを抱けるのか?
フェラーリのスパイダーは、高い上に不便なのに離れ難いのか、理由が分かったよ。
それは上記のことだったってことさ。

まあ少し得心したので、この大長編小説も仕事を引退したらまとまった時間をとって改めて読んでみたいと思います(笑
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Theme : 文学・小説
Genre : 小説・文学

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