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宇宙を支配する6つの数  マーティン・リース@必読!エキサイティングな「数の物語!」

2009-12-01 | 20:18

この宇宙の大銀河団から量子の世界に至るまで、際どく成立させているのは6つの数の奇跡的なバランスのお陰だったという、とてつもないことを教えてくれる1冊です。
著者のマーティン・リースは著名な宇宙物理学者なので、規範となる理論への理解が深く、よって語り口は縦横無尽。
何より自分が愛してやまない学問への驚嘆が伝わってくる為、読んでいると非常に想像力を刺激されます!

何故宇宙はこれほど広い必要があったのか?(この広さに無駄はなかったのだ)
誕生から今、何故、この時間であるのか?
原子と人と地球の大きさの比率に、奇妙な整合性が生じるのは何故か?

宇宙の膨張速度とか、原子核の核力なんて、我々の生活の成り立ちに何の関係があんねんって感じでしょ。
それがあるんだ!
これが僅かにずれたらとんでもないことになっていたんだ。
それから宇宙に構造をもたらした原初の揺らぎ定数。
もしこのさざなみが10万分の1を超えていたら?あるいはずっと小さかったら?
驚くべき空虚かカオスの叫喚になっていたのだ。

そしてなんと次元の話。
二次だ三次だと普段、深く考えることなくネタにしてますが、なんとこの世は三次元でないと成立しないのです。
プラトン立体とかファラデーの力線から三次元の優位さが説明出来ないなら、当たり前だと言わないように。

四次元生物、というか四次元の宇宙が存在しない、より正確に言えば存在したとしても、それが如何に不安定な物になるか、なんてことを簡単な数学で説明される過程は面白いのなんの!興奮の極み。

さわりだけでも書きますと、それはファラデーの力線で説明されるのですが、電子から惑星まで、中心にある物の回りを回るものは、電子なら電荷、惑星なら重力と遠心力のバランスで回るでしょ。
それが三次元だと力は距離rの逆二乗則に従う訳ですが、四次元になると逆三乗則になる。
三乗則だと僅かなズレで大きく違ってくる為、安定はなくなる訳です!
となるともし四次元宇宙というのが成立した世界があったとしても、そもそもそこに原子は望めないのでした。

さらに不思議なのが、宇宙の膨張スピードと重力のバランス。
100億年以上たっても未だ崩れない。
何故に?????誰かが支えているのか(笑
そんな訳ないんだけど、そんな訳あるような気もしてくるスリル。

金が貴重である理由から、時折発表される宇宙の広さが「最果てはどうしてどちらをむいても地球から135億光年先なのか」なんてことまで、この本には、薄っすらと感じていた、多くの疑問への解答が載っています。
何回も読み直したくなる、知的興奮に満ちた本でした。

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Theme : 物理学
Genre : 学問・文化・芸術

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