スポンサーサイト

-------- | --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

新参者 東野圭吾@いよっ!東野~っ屋! と一声掛けたくなる再びの傑作

2010-01-04 | 20:35

今回は人形町を舞台にした人情物の推理短編集で、9話終わると中心となった事件が解決、という趣向らしいです。
江戸情緒を残した街に生きる人々の連作短編・・・ゆるい仕上がりになりがちで正直あまり好きな分野ではない。
それでも東野さんには、作家に(作家に限らないか)一番大切な「信用@過去面白かったという」があるので、読んでみました。

1話目からなかなかの仕上がりで、ともかく東野圭吾は巧いね、という感じ。
いずれも他愛のない話なんですが、みんな後味良くまとめてある。

つくづくと巧い!
それ以外言葉もない。
でも巧さというのは芸術家にとって必ずしも最高の褒め言葉ではない、なんてことも言いたくなる。
余りに巧みに作られた話は、印象が上滑りしてしまい、案外、人の心に残らない。
器用も過ぎると、果たしてどうか、なんてほとんどイチャモンの領域の文句をつけながら読み進む。
最終話が近づくにつれ、さて殺人事件の犯人はと、期待が膨らむ七話辺りから微妙な「毒」が滲みだす。
八話には、如何にもなロクデナシが現れる。
今までがみんな良い人だっただけに、この辺のアクセントの付け方が、料理にたとえるとワサビとか辛子のような作用になる。
しかし巧い!
この八話にチョ役で出てくる美咲ちゃんの描写はどうだ。
何気ない数行のセリフから、お気楽極楽な、イケメンがちょっと口説くとやらせてくれそうな、それでいて不思議な鋭さをもった若い女の子の姿が浮かび上がってくる。

そしてラスト「日本橋の刑事」の最後の1行!
思わず一声掛けたくなるような幕切れでした。
お見事。
またまた素晴らしい傑作でした。
スゲエや東野圭吾!
脱帽、ただあるのみ。

スポンサーサイト

Theme : ミステリ
Genre : 小説・文学

Comment

Post a comment

Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。