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【最後に残った確信は】 チェンジリング 【希望】

2010-01-28 | 20:52

失踪五ヶ月、やっと帰ってきたと思った我が子は、別人だった。

すっかりスーパーナチュラル物だと思い込んでいました。
とりあえず現役最強監督、C・イーストウッドさんの作品ですから、じっくり観させてもらおうと思ったら、based on true storyとある。
?、と思ったら、社会派ミステリー、というか社会派ホラー映画の展開です。

相変わらず映像の美しさは比類がなく、イーストウッド・タッチとしか言いようにない深い輝きに満ちています。
抑揚迫らざる語り口は、威厳すらあって、男が何かを語るなら、こんな風に語りたい、って思わせてくれます。
小説にたとえると彼の創る映画は純文学ですね。
文章(映像)の1行(1カット)、1行(1カット)が深い場所にある、真実を照らし出す。

だから繰り出される恐怖が半端じゃない。
安手のホラー映画みたいに、怖さを遊びに出来ない。
理不尽な人間への怒りが本当に込み上げてくる。
恐怖が真に迫り、重く圧し掛かってきます。
ヘビーウエイトのボクサーが繰り出すパンチみたいです。
しかしこの当時のロサンゼルス警察の腐敗は半端じゃないな。
ジェイムズ・エルロイの小説は、モダン・ノアールを表現する上でのフィクションと思っていたけど、違うんだ。
アメリカの暗黒史なんですね。

一通り話しは終わった、という処からの展開もお見事。
ラスト・シーン、青磁色に染められた十字路の美しさには感動せずにはいられません。この人の撮る映像はどこか宗教的な尊厳すらたたえてますね。

ビリオンダラー・ベイビーなどと同じく、決して観やすい映画ではありませんが、イーストウッドと同時代を生きる幸運を噛み締める意味でも必見の映画でしょう。

ps
でもこのロス市警にダーティハリーはいたの? と思ったらあっちはサンフランシスコ市警でした。そう言えば坂道を電車が走っていたものね。
ロス市警はコロンボですね(笑
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Theme : WOWOW/スカパーで観た映画の感想
Genre : 映画

Comment

Re: No title

こんばんは。
> クリント・イーストウッドという人は、いったいどうなっているんでしょう。
> 老いていけばいくほど、作品のクオリティが上がっていくとは・・
ホントウに驚異的、と言う以外ありませんね(笑

> 「ミスティック・リバー」においても、S・ペンとT・ロビンスが、オスカーW受賞ですし。
思い出すに、これも重い作品でした。

> 重厚なストーリーや、格式高い映像美は、イーストウッドの真骨頂ですね。
おっしゃる通りです。

>結末をぼかしているあたりも、個人的に好きです。
奥深い余韻が残ります。
名人芸ですね。

> それにしても、イーストウッド、御年79歳。
> 本当にすごい人だ・・・ 心から敬服します。
映画は撮れなくても、元気でいることくらいは、あやかりたいです。

  • 2010-01-31 | 23:23 |
  • 晴薫(はるく) URL :
  • edit
No title

こんばんは。
クリント・イーストウッドという人は、いったいどうなっているんでしょう。
老いていけばいくほど、作品のクオリティが上がっていくとは・・・ 「ミスティック・リバー」あたりから、その傾向が加速していますね。
しかもこの監督、役者の活かし方が実にうまい。「ミスティック・リバー」においても、S・ペンとT・ロビンスが、オスカーW受賞ですし。
「チェンジリング」においても、配役が絶妙でしたよ。とくに警部の憎らしさといったらもう・・・(笑)
重厚なストーリーや、格式高い映像美は、イーストウッドの真骨頂ですね。「許されざるもの」「ミリオンダラー・ベイビー」同様、結末をぼかしているあたりも、個人的に好きです。
それにしても、イーストウッド、御年79歳。
本当にすごい人だ・・・ 心から敬服します。

  • 2010-01-31 | 21:21 |
  • SATOYAMA URL :
  • edit

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