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【娘に買った本だったけど】希望を捨てる勇気 池田信夫【政治家に読んで欲しいと思った】

2010-03-16 | 21:00

高校時代にオモシロイな、と思った学問は週に1コマだけあった政治経済の経済と、美術の授業で途中、2、3時間やった美術史でした。
結局、全く関係のない学部に行ってしまったのですが、思いは断ちがたく共に細々と勉強を続けています。
まあ美術史の方は、U・エーコやらブルトンやら、本格的なテキストも読んでいるのですが、経済への興味は実践的な金融取引の方に偏ってしまい、市場で売った買ったする方の勉強ばかりで、マクロ経済の参考書、本格的なモノはあまり読んでいません。
日本社会を概観、分析し読み解くような関連本は、もっと興味がなくて、ほとんど読まない。(それにだいたいクダラナイモノが多い)

じゃあなんで今回はこの本を買ったのか、というと大学に入る娘に読ませるのは良いかな、と思ったのでした。経済とは関係ない学部なんですが、素養は必要ですからね。
ところが読み出すとオモシロくてオモシロくて、私が一気に読み終えてしまいました。
非常にキャッチーな題名(キャッチーな題名=中身は薄いこと多し)から、軽い感じのワープア論?と思ったのですが、中身は極めて本格的な現代日本への素晴らしい提言の書でした。

ただ経済学の素養がまったくないと分かり難い点もあり、例えば国民所得統計では、
所得=消費+貯蓄
支出=消費+投資+純輸出(経常黒字)
所得=支出となるためには貯蓄=投資+純輸出
だから貯蓄-投資=経常黒字
資本収支の赤字=経常収支の黒字
つまり貯蓄超過=経常黒字

上記は会計的な恒等式、なんて件ですね。
こういう事をすんなり理解するには、ある程度、経済学の本、読みつけてないと無理です。
一般に、経常黒字=日本の競争力オンリーって考え勝ちでしょう。
違うんですよ。経済学は情感が基盤の曖昧な学問ではなく、数理と論理で成り立つ堅牢な学問なんです。
その点、この本の著者、池田信夫さんは経済学はモチロン、社会学、歴史、多様な調査結果などすべて自家籠中のものにされ、論旨は明快で納得出来るものです。

だいたい勉強は、本さえ読めば一朝一夕で身につくというものではないのですね。
鳩山首相とか菅さんとかが、いきなりサミュエルソンだのR・ライシュだの読んで、その本質が分かるわけないって。
学問というのはそんなに甘いものじゃない。
というか学問に限らず、あらゆることはみんな一緒で、その事をやりこんでやりこんでやっと本源の片端が掴めるもの。
いきなりサミュエルソンなんて、運動ならゴルフをやろうと思い立った初心者がT・ウッズのスイングを真似るようなもので、半可通は知らないより悪い。
フェデラーのテニス、カッコだけ真似したら、かえって酷いことになりますから。

でもこの本なら身近なことが非常に具体的に解説されているので分かり易い。
今の日本の政治家の方々に、まずは是非オススメしたいです。

ps
池田さんのブログは書き方が少し高圧的な印象もあり、アンチの方もいらっしゃいますでしょうが、この本は本当の意味で、今困ってらっしゃる人の救済方が書いてあります。
日本の指導者が一刻も早く目覚めることを祈って、オススメいたします。
もう表面的なワープア論なんか読んでる場合じゃないです。
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Theme : 経済
Genre : 政治・経済

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