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フレンチ警部と毒蛇の謎 FWクロフツ @倒叙物だけど、ラストは鮮やか

2010-08-26 | 21:47

リアリズムと鉄壁のアリバイ崩しを描き、ミステリー史上に大きな足跡を残したFWクロフツ。
その黄金期を代表する作家の最後の未訳作かつ倒叙物、と言われると、かつて白熱するような思いで「クロイドン発12時30分」を読んだ身としては手に取らないわけには行きません。

読めば確かに現代の作品と比べるとスピード感に劣り、犯人が善人過ぎる、と感じられるかもしれませんが、普通の男性が少しづつ道を踏み外し、犯罪に手を染めて行く過程は極めてスリリングであり、犯行後に悩み苦しむさまは、サイコがデフォルトになった今だと逆に新鮮なくらいです。

全編を通じてクロフツ流儀の描写は落ち着いて楽しめ、その古き良き英国流儀の香りは、クラシック・ミステリに親しんできたファンには、独特の心地良さがあるのではないでしょうか。
さらにラスト1p、倒叙物にも関わらず、非常に鮮やかな幕切れが待っています。
単なるトリックを超えて、人間への視点が逆転する深みのあるサプライズ・エンディングだったと思います。

それでもこの作品、少し地味な印象は確かなので、今回は個人的に強い思い入れのあるコッチをオススメ

とてつもない大傑作。
中学時代に読んで、あまりのオモシロさに気が狂いそうになった逸品です。
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Theme : ミステリ
Genre : 小説・文学

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