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ハイエク知識社会の自由主義 池田信夫@小室先生亡き後はこの意地悪爺さんかな

2010-11-28 | 17:47

ネット上では非常な毀誉褒貶がある方ですが、私は参考にしています。
この本は200p足らずの新書ですが、ハイエクの紹介から、近接する各種経済学の根本的な思想、法学の由来、フーコー流儀の社会学もあれば、自主的秩序と自由の理由に至るまで、ともかく著者の該博な知識は抜群で、内容はあくまで深く豊かです。

ちょっと読みにくいですけどね。
社会学方面では私、小室直樹先生が師匠、だったのですが愛すべき小室先生ご逝去後は、意地悪爺さんみたいなこの人でしょうか?と思います。

以下、非常に勉強になった場所二つほどを、書換え、付けたし、省略ありで。
1)神がこの世を設計したから、世界は「時計仕掛け」で永遠の未来まで動く。
この理神論を物理学で証明したのがニュートンで古典力学では初期条件と運動方程式で先々を予想できる。
これを人間社会に応用したのがワルラス以来の新古典派経済学で、市場での取引を力学的な均衡に置き、価格の変動を超過需要の関数とし、微分方程式を書き、一般均衡を連立方程式の解を求める問題とした。
一般均衡解が存在する条件にはトポロジーや不動点定理(xが不動点であるには関数f(x)=xが成り立つ。F(x)=x^2-3x+4なら2が不動点。F(2)=2.関数を作用させると自分に戻る)が必要。
ニュートン物理学はすべての物理現象を説明できるが、人間社会にそれを応用した新古典経済は現実をほとんど説明出来ない。


2)社会は目的関数を作れない。それを証明したのがアロウの不可能性定理
仮に三つの政策、グー、チョキ、パーがあったとする。
投票の結果が
a.グー>チョキ>パー 400票
b.チョキ>パー>グー 300票
c.パー>チョキ>グー 200票 となった
以上を集計してグー、チョキ、パーを一つずつ比較すると
グー>チョキ600票(a+c)チョキ>グーはb.で300票、
ならばグー>チョキ決定となり、同様にチョキ>パーはa+bで700票、パー>チョキはcで200票だからチョキ>パーとなり、三段論法で結果グー>パーとなるが
グー>パーはaのみで400票、パー>グーはb+cで500票となる。
オモシロイでしょ。

他にも勉強になった箇所多々あり。


この本は何度も読み返すと思います。
私レベルの教養ですと、この本を一度で全部自家薬籠中には出来ません。
本家のハイエクなんてとてもとても。

ps
何時でも何でもこの人が正しいとは思いませんが、様様な社会情勢にリアルタイムで反応するブログは非常に示唆に富んだ記事が多いと思っています。
こういう方がTVに出れば私も地上派TV、また見るようになるでしょう。
この方は電波利権追求の急先鋒だらから、出演することはまず有り得ないんですけどね。
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Theme : 経済学
Genre : 学問・文化・芸術

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