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リトル・シスター レイモンド・チャンドラー/村上春樹訳@青豆は梅安由来ではなかった

2011-02-26 | 21:36

村上春樹によるレイモンド・チャンドラー作品の翻訳3作目です。
ミステリー史上に残る「さよなら、愛しい人」「ロング・グッドバイ」に比べると、この本の知名度、劣りますが、出来もその程度なのが残念です。

導入部は順調で、その後も部分部分、読ませる文章はあるんですが、全体の構成が未整理で、中盤には読むのが辛い部分もあります。
事件の全貌が明らかになっていく終盤は勢いが復活するのですが、村上訳のチャンドラーを手に取るなら他の作品からが良いでしょう。

それを読み終えてなおアメリカ文学への興味が尽きないなら、フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」かカポーティの「ティファニーで朝食を」をおススメしたいですね。
以上の作品を読み終えてなお、というなら良いと思います。

この作品で注目したのは、青豆さんの殺しの技が藤枝梅安由来でなかったことかな(笑
この本の原著を村上春樹さんが読んだのは随分前だと思うのですが、その記憶が熟成されて、後の1Q84のキャラクターに結実した、と思うと胸熱ですね。
海外の作家を読む込むことで、文体も磨かれたのだ、とも感じます。

今回は微妙な評価ですが、それでもかつて読んだ清水俊二訳よりは遥かにイイです。
MGMで映画化されたおりの写真がカバーに使われている清水訳の「かわいい女」が手元にあるんで、読み比べました。
本当は懐かしい、と言いたいんですが、読んだ記憶まったくありません(笑
それにしても、こんな本まで読んでいたんだな。
自分の青春時代は、暇だったんだなあ、と思いますね。
↓コレは文句のない傑作です
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Theme : 本の紹介
Genre : 学問・文化・芸術

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