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タチコマの家出、監督の夢:攻殻機動隊S.A.C12話@奇怪な夢を見せる完璧な24分

2011-03-09 | 23:11

驚くような出来の回でした。
前半は可愛らしいタチコマが家出して、女の子と一緒に迷子になった飼い犬を探すという話。
タチコマがノリノリで、迷子犬を探す女の子も可愛い。
さりげなく拾うモノが後半の大きな伏線になっていて、警察の職質から金魚の話題から、高速を共に走る絵からすべてが魅力的で段取りもperfect。

後半、タチコマが帰ってきてしまってガッカリする位の出来でしたが、ホントウの驚きはそこからでした。

映画マトリックスはすでにここで出来ていたんですね。
確かにこのエピソードには映画が持っていたスペクタクルはないけれど、話の余韻は深い。
つくづくと考えさせられ、一切の無駄がないセリフには、血が脈打ってます。
完璧な脚本でした。

以下、草薙素子様の御言葉(大幅に改変あり)
「どんな娯楽も一過性であるべきだし、そうでないなら害になるだけ」
「夢は現実の中で戦ってこそ意味がある。他人の夢に自分を投影しているだけでは死んだも同然。現実逃避者はロマンチストとはいわない」

おっしゃる通りで、異論はまったくないんだけれど、これからどんどん世界が豊かになって、それを資源的に支
えるのがキツクなって、さらにテクノロジーが進んで、マトリックスみたいに、機械の中で夢を見続けることが実際に出来るようになったら、省資源でもあり、安楽でもある、夢の中に生きることを選ぶ人が増えるんじゃないかな。
人類全部が草薙素子様みたいに強い人間じゃないもの。
そこではすべてが自由だし、あらかじめ計算されて設定された困難さを乗り越え喜びすらあるんじゃないかと。

とうか。
すでに今、この世界が。
自分が現実だと思っている周囲の状況が、誰かに見させられている夢ではないと・・・絶対に言い切ることは出来ない。
帰納的に無矛盾な体系の内部に完全に入り込んだ存在があった時、その存在がその世界の外部を見ることは出来ないでしょう・・・

この回を観終わって後、そんなことを考えながらぼんやりと庭を眺めた時、その光景に電影的なノイズが入ったように揺らいだらどうしようと、ちょっと怖かったです。

胡蝶の夢から語られている古いネタで恐縮ですが、こういう奇怪な夢を視聴者に見させるなら、それは非常に優れたフィクションだよね。
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Theme : アニメ・感想
Genre : アニメ・コミック

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