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暗渠の宿 西村賢太@キャラが立ち過ぎていてワロタ、としか言えない

2011-05-07 | 20:46

芥川賞を獲った西村賢太さんの二作目です。

受賞作より生な印象で、著者の本音、というか感性がダイレクトに出ている感じがします。
これだけ心根の腐ったキャラクターを見事に立てるのはやはり才能でしょう。

そのダサさ、いじましさ、小心さと浅墓な衝動性。
ああ、いやだいやだと思いながら読んでいると、場面によってはあまりの状況下とあまりの反応についつい笑ってしまいます。
ダメだダメだ、笑ってはいけない、それでは向こうの人と同じになってしまうと思いながらも、またまた続くあまりのバカらしさにあきれると同時に笑いが込み上げてくる。
もう笑うしかない、ということになる。

結局、この腐った主人公の話に読者が最後まで付き合ってしまうのは、誰にでもそういう一面がチラリとでもあるからじゃないかな。
少なくとも私にはある。

とことんしょうがないヤツだなあ、と思いつつ、ああ、こういう感情、分かるなあ、と言い当てられた気になってドキッともする。
あまりに当てられているうちに、自己弁護的な感情が働きだし、この程度の腐りっぷりなら可愛いもの。
ジム・トンプスン的な狂人じゃなくて良かったじゃないか、なんて理由にもならないことを感じはじめる。

私は綺麗な物を愛好する乙女的な感性もある人間なので、読み終えた直後こそ、こんな汚らしい作家の小説なんて二度と読むかと思いつつ、三冊目を買わされてしまう。
この勢いだと全部読むね。 

女性にはオススメしません。
嫌いだと思う。
でも男の人はオモシロイと思う人、多いんじゃないかな。

それにしても西村さんは肉食系だよね。
女性に嫌われる感性とスペックでも、行動力があれば肉食系になれる。
ここにある種の普遍的な現実を見るのはどうなんだろう
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Theme : 本の紹介
Genre : 学問・文化・芸術

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