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古典で読み解く現代経済 池田信夫@古典読みの先生にしてもらう講義

2011-06-12 | 23:56

アダム・スミスの国富論から始まる本書は、マルクスの資本論、ケインズの一般理論から間にハイエクとナイトを挟んで、フリードマンの「資本主義と自由」に至るまでを、現代に通じる経済問題とからめて解説してくれています。

いつものように解釈に対し賛否あるようですが、私には非常に興味深く、面白く読めました。
今から国富論や資本論の原著を読み、自分のなりの解釈をはぐくむ、というのは相当時間に余裕のある人じゃないと難しいでしょ。
そういう生活をしてみたい、と思いつつ、まずは働かなくっちゃね、というのが現実なんで、とりあえずは先生のお話を聴くことに価値を感じます。

多少?と思う箇所は、池田先生がいつも取り上げる、
「きのうまで太陽が昇ったことは、あす昇る根拠にはならない」という言葉で、
これはブラックスワン(不確実性)の問題とは性質が違うのでは、と思うんだよね。
白い白鳥しかいないと思っても明日には黒い白鳥が見つかるかもしれない。
これは不確実性の問題だとしても、太陽云々は、地球の自転の話でしょう。
重さ5.972×10^24㎏の球体が、赤道上で時速1700㎞/hで回っている物理的な運動。慣性の法則の話じゃないですか。
もし地球が止まれば、椅子に座って安閑としている我々は、追突事故どころじゃない衝撃で壁に叩きつけらるわけで、って壁もすでにないか?
まあ、そういうことだと思います。
地球の自転を止める力はいかほどか?
あるいは太陽を一夜にして消す存在は何物か?というと・・・まあイイケドネ。

後、重商主義に囚われるのはバカってことだけど、これも半分しか納得できない。「」が本書ですが、
「重商主義が大好きです。今で言うと国家資本主義ですね」
重商主義と国家資本主義は、=で良いのでしょうか?
「金をたくさん貯め込んだ国が豊かなんだ・・・スミスはそれをまったくばかげている・・金それ自体は食えるわけでもないし・・・お金が富を生み出すことはない。これはスミスの昔から分かっていることです」
哲学的、文学的には議論のある処でしょうが、経済学的には金をたくさん貯め込めば豊かでしょ。
「真の富は金をつかって買う商品」、と言っても商品だけ積んでおけないでしょう。
意味不明です。

後はオモシロかったです。
特にマルクスが直観した、貨幣の持つ不安感とか、第六講の「資本主義と自由」の章で語られるベーシックインカム制度のもたらす劇的な官僚制度リストラクチャリング。教育バウチャーが引き起こす教育機関の圧倒的効果は、今後の日本が再生する為には、これしかない、ってほど感銘を受けました。

この本も再読、再再読したいですね。
教養が詰まっているのは確かです。
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Theme : 政治・経済・時事問題
Genre : 政治・経済

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