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アンダー・ザ・ドーム(下巻)@300p続くクライマックスを支えるモノ

2011-07-25 | 20:42

上下二巻、二段組み1400pの長大なる小説も、この下巻の途中でストーリーの下ごしらえはすべて終了。
あるべきモノは、あるべき処へと格納され、いよいよ切羽詰まった良き人々たちは邪悪な運命への反撃を開始する。
すると驚くなかれ、この小説、そこから延々とクライマックスが300p続く。
それまでの1100pの間に仕掛けられている爆薬の量はあくまで多く、尽きることがない。
爆発につぐ爆発。
炎上につぐ炎上。
スリルとサスペンスを挟んだカタルシスに満ちた反撃は、開始されるととどまることはない。

クルマにたとえると、大排気量8000ccのV8エンジンが唸りを上げて、怒涛のトルクで全てを押し流し突き進むイメージ。
スポーツカーでも、日本車流の職人的な味わいとか、イタリア人の造るスーパーカーの華麗さ、ではなく、アメリカン・マッスルと呼ばれたエンジンだけが持つ問答無用感。
それがアクセル踏みっぱなしの全開加速をする。

何故にこれほどの事が出来るのだろう、と考えるに、思い当たったのは、基本の力だ。
それは、
多く人物が登場するも、全ての人がきちんと描き分けられている。
膨大なエピソードが語られるも、みな混乱なく記させている。
意外な人の再登場や、思わぬ人物の思わぬ活躍には、驚きのスパイスがある。
根本原因への深遠な恐ろしさは、哲学的な考察すら許している。
なんてことだ。

要するにスティーヴン・キングの小説がケタハズレにオモシロイのは、彼が悪魔に魂を売り渡した、なんていう超自然的な要因からではなく、物語りを語る時の基本がとてつもなくしっかりとしているからなのだ。
基本をどこまでも忠実に。
それを破綻なく書くことが出来るから、彼の小説はオモシロイ。
ツマラナイ結論だけど、モノ事なんでも基本だね、という事かもしれない。

ま、おそらく魔術のように見えるメッシのドリブルも、遥かに大きな相手を打ち倒すパッキャオのパンチも、魅惑の極みにある安室奈美恵のパフォーマンスも、全て、その一つ一つは忠実なる基本にあるんだろうな。

こんな事まで考えさせる1冊でしたよ。
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Theme : ホラー小説
Genre : 本・雑誌

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