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座頭市物語、続座頭市物語@手向かうぜ、見当つけて斬ってきな

2011-11-02 | 23:54

座頭市のデビュー映画とその続編です。
モノクロであり、撮られたのが1962年と日本の田舎がまだ時代劇を撮るのに、不自由ないほど残っている時代でもあり、監督が三隅研次と森一生という高い美意識の持ち主だったということもあり、場面、場面が極めて端正な美しさをたたえ、さながら日本画を見ているようでありながら、ダイナミックな時代活劇としても優れているという稀有な映画です。

見ていると夢中になってしまって、私にとって時代劇の最高のヒーローは、やっぱり座頭の市っつあんだなあ、と感じ入ります。

座頭市は、盲目で貧しげな按摩で、ヨタヨタ歩いているから、偉ぶった嫌な奴らからは侮られる。
侮りに逆らえば、敵は暴力で来るんですが、絶対に勝てると思った盲人に鎧袖一触。これが気持ちイイ!
最も低い場所から跳ねるから、座頭市の居合い斬りは最高のカタルシスを生むんだよね。
感動とか衝撃は落差だからさ。

それにしてもこの類稀なるヒーロー像を創造した、俳優勝新太郎は天才です。
彼が演じた瞬間に、稀代のヒーローは、まるでずっと前から実在したかのように、カメラの前で生まれたんだよ。
すべては彼が一人で造りだした。
ヨタヨタした歩きかたから口ごもるような口調で話していたかと思うと、一転、滲み出る尋常でない殺気。
囲んでは一気に来る相手を、逆手に持った仕込みが一閃。
踊るように振り回した後には、みんな倒れている。
この舞いを舞うような逆手、回転斬りの独創は圧倒的な発明だ。

座頭市は最高だよ。
彼こそ弱者(=一般人)の英雄で、その心得は、「手向かうぜ、見当つけて斬ってきな」なんです。
相手がどんなに強く見えても、嫌、だからこそ、「弱者、蛇に怖じず」の気迫が必要。
それがあれば、強者もうかうか侮れない。
侮ろうとするなら、怪我は覚悟ということです。
コッチは殺されても、相手にも一生の怪我を負わせられれば、ま、イイかな、という捨身ですね。
この臆病と対極の美意識が、座頭市の最大の魅力であり、今後の日本と日本人に最も必要とされているものなんじゃないかな、と書いて今日はお仕舞。
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Theme : 日本映画
Genre : 映画

Comment

Re: 好かったです!

> 座頭市物語、とっても好かったですねぇ。(^ァ^)
この休みに3本見ました!
幾ら見ても飽きないですね。

> 私も殺陣にシビれ、映像美(モノクロの旨味を知り尽くした)にウットリでした。
水墨画のようにすら見えます。

> それにしてもこのキャラ、よくぞまぁ創りあげたモンですね。
神が宿った、としか言いようのない魅力と完成度ですよね。

> 型破りのヒーローは見事、勝新生涯の当たり役に。
勝新以外の市は、みんな悲惨です。
勝新だけが最高ですね。

> また観てみたくなりました。(笑)
おススメですよ。
時系列に沿って1本づつ、如何でしょう。

  • 2011-11-03 | 15:36 |
  • 晴薫(はるく) URL :
  • edit
好かったです!

座頭市物語、とっても好かったですねぇ。(^ァ^)
私も殺陣にシビれ、映像美(モノクロの旨味を知り尽くした)にウットリでした。

それにしてもこのキャラ、よくぞまぁ創りあげたモンですね。
いろいろと積み重ねがあったのかもしれませんけれど。
型破りのヒーローは見事、勝新生涯の当たり役に。

また観てみたくなりました。(笑)

  • 2011-11-03 | 13:43 |
  • もとよし URL :
  • edit

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