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着衣のマハだけじゃない!ゴヤを理解出来る良展覧会@国立西洋美術館ゴヤ展

2012-01-03 | 11:38

今回は「裸のマハ」が来ていないのでガッカリ、と感じている方がいらっしゃれば間違いです。
「着衣のマハ」だけでも充分、足を運ぶ価値がありますし、学芸員の方々の努力により、画家ゴヤの紹介、非常に巧くまとまっております。

まずゴヤと言って思い浮かぶのは独特の暗さですね。
黒い絵シリーズは、そのまんま真っ黒だし、一見明朗な絵画においてさえ独特の闇が潜んでいる。
何故なのか?
スペインの国民性?
哀愁と情熱のフラメンコにも、影を感じるものな。
欧州の中では珍しくイスラムに支配されたし、フランコ独裁もあった。
ギリシャ人だったエル・グレコもスペインで画業を成した時には、陰鬱な絵を描いた。
でもジョアン・ミロは・・・暗くないよな。
ピカソも・・・それほど暗い印象はない。
ダリも違うだろう。
それならばこの暗さはゴヤ独特のものなのか?
戦争体験やら耳の病もあったからね。
この展覧会でいきなり「理性の眠りは怪物を生む」というロス・カプリーチョス43番が紹介され、黒をバックにした晩年の自画像を見ることになる。

「ロバの衆:愚鈍な者たち」の絵が多数紹介される。
人々への絶望、自らへの疑い、国王への皮肉な眼差しだ。
そして悪夢の絵画の数々。
それらは不気味で容赦がなく、暗黒の奈落へと滑り落ちるような予感に震えている。
より巧みな絵を描こうと挑み続けた巨匠の目は、いつしか対象を離れ、貫き、人という存在の救い難さを、人生への社会への皮肉と不安を透徹したのだろう。

着衣のマハは白地の衣服に黄金色が使われているのが発見だった。
圧倒的な大作で、美しい女性が寝そべりコチラを意味ありげに見つめる眼差しには、ティツィアーノのウルビーノのヴィーナスを想起させられた。
Mahatya

Venustizian



400年弱の時を超えて、地中海に突き出した南欧2大国の巨匠の絵画を左右に見ると、なに、誘惑の視線は何処か似ている、とも考えました。


ps
展覧会は、相変わらずの賑わいでした。
休日にこうしてアートを楽しむ人の多さこそが、いわゆる民度の基盤になるです。日本の文化力は健在であり、今年こそ明るい一年になることを信じています。
今年の年末には、また素晴らしい日が送れることを願って私も今日から始動します。

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Theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
Genre : 学問・文化・芸術

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