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キラー・インサイド・ミー@何故、気味の悪い映画や小説が芸術なのでしょう

2012-03-23 | 23:49

パルプ・フィクションのドストエフスキーと呼ばれるジム・トンプスン原作「内なる殺人者」の映画化作品です。

主人公ルー・フォードを演じるケイシ―・アフレックが光る演技を見せて、なかなか印象的な作品になっています。
カメラも相手役の女優連も周囲をかためる俳優たちも、いかにもそれらしくて傑作として名高い原作に恥じない一品に仕上がっていると感じました。

結局、ジム・トンプスンが生前に名声を得られなかったのは、あまりにも簡単に人の暗黒面を描いたからです。
極めてシンプルに、難しいこと一切言わず、狂気なんてそんな仰々しいモノじゃないよ。
ほら、そこにある、と投げ出してみせた。
あまりさりげなく、それでいて充分おっかない不条理な作品を描いたから、読者は戸惑い伝わり難かったという皮肉。
これをもう少し文学臭たらたらで描けば生前でも評価されたろうに、ということですが、そうしていたら逆に死後20余年を経てからこんなにも評価されなかったであろうというね。
人生は難しいですな。
原作は非常に楽しく読ませてもらったんで、それが立派な映画になっていて嬉しい発見でした。

ps
娘と一緒に観ていたんですが、生々しい女性撲殺シーンで目を背けていました。
「これはノワール小説と呼ばれる分野では有名なジム・トンプスン原作なんだ」
「こういうシーンは嫌だね」
「なんで時にこういう作家が高い評価を得るかというと、人間には誰でも暗黒面があって、それらを一切描かないというのはかえって世の中をおかしくする原因になるから。
あるべきモノは見つめる。
嫌なモノだからって、無いことにしない。
モチロン、こういう作品をすべての人が観なくてイイ。
でも山に登りたいって時に、春にハイキングに行くような山ばかりじゃ物足りなく思う人もいるんだ。年がら年中じゃなくてもたまには厳しい冬山に登りたいって思う人もいる。その厳しい冬山を巧い具合に掘りかえし、描いてみせると芸術家として後世に名が残るってことですね」
と講釈をいたしました。
ということで、今日ご紹介するのはその原作の方で、
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Theme : WOWOW/スカパーで観た映画の感想
Genre : 映画

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