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楽園のカンヴァス 原田マハ@アート好きなら史上最高究極の傑作ミステリー

2012-08-19 | 20:41

話題をよんでいる著作ですが、評判に偽りなし。
ストーリーの設定は極めて巧みで、冒頭から読ませるのですが、二転三転させる終盤の落としは特にお見事。
私はいわゆる古今東西のマイルストーンとなったミステリー、ほとんど読んでいるんで、読みながらラストを予想することに分類学的楽しみを見出しているんですが、この本はこの辺りの決着だろうと予想したまずは一歩先まで行く。
おお、これは良く出来ていると感心していると、驚くなかれ、さらにその先があった!
その最後の謎解きが、たんにアイデアの為のアイデアというのを超えて余韻が沸き起こるんですね。
こういう感動こそ、ミステリー小説の持つ真に豊かな果実なんです。

キャラクターの造詣も魅力に溢れ、著者自身がキュレーターだった強みが十二分に発揮されるアート内推理も感動的で、絵画の好きの方にならミステリー史上の最高傑作だと申し上げましょう。

ただルソーに詳しくないとここまで楽しめないかも、という枷はあります。
ルソーの「夢」を見て感動した体験はあること、とか、「詩人に霊感を与えるミューズ」と言われて、すぐにその作品が浮かばないと、ちょっとここまで深くコミット出来ないかも、という懸念ですね。
逆にアンリ・ルソー大好き、ベル・エポック時代の文芸好きです、という方なら、最高の読書体験となること、保障いたしましょう。

ps
ルソーについては「私の究極絵画体験」としてこの記事以外にも何度か書いてます。
好きになったシチュエーションも小説と同じで、MoMAに入って、いきなりこの「夢」と「眠るジプシー女」の前で動けなくなった。
画面から立ちのぼる呪術的な「作品が放つ荒々しい太古の力。密林に宿る生命の気配。」は、まさにその通りで、私の衝撃、そのままを文章にしていただいてますね。

ちなみに参考文献の冒頭にあった「楽園の謎@岡谷公二
も読んでいました。
コッチもオモシロかったよ。
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Theme : 絵画・美術
Genre : 学問・文化・芸術

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