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銃、病原菌、鉄(上)ジャレッド・ダイヤモンド@狂暴な農耕民、穏やかな狩猟民という反常識

2012-09-02 | 15:10

一目、面白そうだと思いながら、似たような本、何冊も読んだ気がして手が伸びず。
うかうかしているうちに朝日新聞がベタ褒めしだしたので、なおさら読む気が失せていたという本ですが、一読驚愕のオモシロさでした。
今までの類書とは出来が違います。

この本がまず解明に挑むのは、何故、今から13000年前、紀元前11000年に人類の躍進が始まったか、ということ。
それはエイリアンの訪問だったんですね!
壮大な人類の歴史は、すべて異星人の計画の一つであったという驚くべき事実が明らかにされるのですが・・・
というのは嘘で、というか、そういう嘘をつきたくなるほど、本書の解明の手際はお見事でよどみがない。
真面目な話、それは更新世の最終氷河期が終わったからなんですが、この発想が本書の肝の一つです。
要するに、環境が変わる→人の生活様式が変わる→生活様式が変わったことにより新たな環境に変わる→さらに生活様式が変わり、それが環境を変える
このスパイラル。

その発想で、何故、他の地域でなく、メソポタミヤの地で人類最初の文明が生まれたのか?ということにも明確な答えが用意されている。
そしていわゆる世間に広まっている常識を簡単にひっくり返しても見せる。

曰く、狂暴で強く容赦のない農耕民族と脆弱でしかありえない狩猟民族という、従来、考えられていることへの大逆転ですね。
それがいかに当たり前かという、反論する気にもならならほどの説得力をもって語られる過程は知的興奮、特筆すべき箇所でありました。

人類史の大構造の解明に挑んだ野心作ですが、今の処、最も成功を収めた本と言っていいでしょう。

極めて個人的に解釈された備忘録
人類の歴史は、ほんの少しの違いが決定的な要因となることがある。
小さなズレが、大きな差になるには、事象がスパラル的に拡大する事で起こる。
まず、地形的、気象的に多様性に富み、土着の植物に農業に適したものがある地域では、農業への定住が起こる。
畜産に適した動物もいると加速され、狩猟採集生活かた農本定住生活への変遷が起こる。
緯度が同じ地域(日照時間が同じ、気候的に似ている)が続くユーラシア大陸は南北アメリカ、アフリカ大陸より、有利だった。
農業畜産は、狩猟採集生活と違い、獲物を獲るだけでなく、増やすことが出来る。
すると地域辺りの人口を増やすことが出来、密集して住むようになると集団には農民だけでなく、戦士、官僚、研究職など、高度な専門職が生まれ、対外的に強い社会が生まれる。
畜産が盛んになると、動物と人間の間に疫病が発生しやすくなるが、同時にその免疫も獲得出来る。
1531年のスペイン、ピサロのアステカ侵略では、その疫病の力が多いにもの言った。
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Theme : 本の紹介
Genre : 学問・文化・芸術

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