スポンサーサイト

-------- | --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

銃・病原菌・鉄(下)ジャレト・ダイヤモンド@個別分析で裏付けられる大局観

2012-09-22 | 23:00

人類史の壮大な謎へ展開された推理に対し、下巻では個別の事象に関して、より詳細な分析が展開されます。
それは時に微に入り、細にうがち過ぎていて、一般読者の関心を超えてしまう処もあるのですが、何故、このような論理が展開されたのか、という疑問への裏付けにはなっています。
個人的には12章で展開された言語史学は非常に興味深く、なるほど、という卓見も多く、楽しく読了できました。

以下、この本からの個人的な備忘録@参考にしないでね、てへぺろ
1.技術は自己触媒化(一つの達成が次の進歩を生む)し、正のフィードバックを起こす
2.技術は必要に応じて発明されるのでなく、発明された後、用途が見出されることが多い
3.余剰食糧の過多が、複雑な社会を生み、文字の必要性が生じ、技術を発展させ、周辺を征服する国家となる。
同時に人口の稠密な大規模集団は、複雑な社会性を持たざる得ない。
4.初期セム語アルファベットがアラビア文字につながり、ペルシア帝国で正式なアラム語に繋がり、ヘブライ、インド、東南アジア語へ繋がる。
紀元前8世紀にフェニキア人を介してギリシャ語、エトルリア、ローマとなり、英語は欧州西北沿岸で生まれ、5-6世紀に英国を侵略したアングロサクソンによりもたらされた。
5. 環境は変化するものであり、輝かしい過去は輝かしい未来を約束するものではない
6.紀元前1000年に書かれた記録においてすでに中国民族は中国人以外を野蛮人とみなし、自分たちより文化的に劣っている、と思っているのがわかる。
7.ローマ時代、腺ペストは東方からやって来たと書かれている。天然痘もインフルエンザも豚を非常に早い時期から家畜化した中国発祥の可能性が高い。
8.食糧の生産要因(野生している栽培可能穀物と家畜化可能の動物の有無、家畜からくる免疫性の有無)こそ、社会の人口の規模と複雑さの決定要因であり、征服活動の結末の究極要因である。
9.中国が古くから統一されたのは、その地形に分断要素が少なかったから。
欧州が一度も巨大国家としてまとまったことがなかったのは、峻嶮な山脈があったから。
10.中国が欧州になれなかったのは、巨大国家の意思決定に柔軟性がなかったから。
鄭和の大航海は禁止され、コロンブスの航海は、アチコチの国を4度に渡り歩いた末に実現した。
巨大国家による集権は効率性の反面、間違いの修正が出来なくなる危険がある。
11.生物的、歴史的なシステムは複雑すぎて、決定論的な因果関係を予測性に直結して考えることは現実的ではない。
量子力学をもとに、歴史の予測をすることは不可能である。

文字が知識をもたらし、知識が力をもたらす。
スポンサーサイト

Theme : 雑記
Genre : 学問・文化・芸術

Comment

Post a comment

Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。