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劇場版魔法少女まどかマギカ永遠の物語@解かれた謎がさらに大きく膨らむ時

2012-10-17 | 16:18

この映画後編は、ともかく泣けて驚けます。
まず何に泣けるか、というと、各々魔法少女たちの自己犠牲的な愛の精神に、です。

恋をし、破れて「魔法少女の仕組み」を知って魔界に落ちるさやか。
それを見て、不幸な過去から、自分勝手を信条にせざる得なかった女の子(杏子)が
「頼むよ神様、こんな人生だったんだ。せめて一度ぐらい、幸せな夢を見させて」
と願いながら戦い、
「一人ぼっちは…寂しいもんな。いいよ、一緒にいてやるよ。さやか」
と自らの魂を砕く杏子が最初の泣き処。
セリフも「切れば血が出る」、という具合に、みんな脈動するがごとくだ。

驚き処は、暁美ほむらというやけにクールだった女の子の誕生秘話で、明かされるにつれ、見えてくるこの物語の本来の骨格にあります。

たとえ凡人設定でも、「主人公は特別」、という安易なフィクションのお約束は、このアニメにはありません。
何故まどかは特別になったのか?
なんとそれすら愛と犠牲の意図せざる結果だった、というオチの落差の大きさには、ふだんから我々の生活の中に満ち満ちる因果の皮肉をとことん考えざる得ない気持ちになる。
正体が分かってみれば、言い知れぬおぞましさをかもしだす定番マスコットキャラの言い分。
でもその言い分にまったく反論出来ない、我々自身が確かに視線をそらせている現実を教えられた時の居心地の悪さ。

ワルプルギスの夜を、河畔に武器をずらりとそろえて待ち構えるほむらは、映画がその歴史の中で延々と描いてきたヒーロー像そのものだし、
「それでも私は魔法少女だから。みんなのこと守らなきゃいけないから」
と言葉を残して死地へと飛び立つまどかの後ろ姿は、勇気と切なさの象徴として長く記憶に残る。
そして敗れる。
ではどうなるのだろう、という観客の不安を一挙に吹き飛ばす驚愕の願い。
最後の驚きと感動で見事な終幕となるわけです。

結局、このアニメは世界を救う決意にいたる聖少女、というのをさらに超えた神の誕生秘話だったという、スケールの大きさですね。
語られたすべてのエピソードは、最後の最後への伏線だった。

こんな話、良く思いついたよなあ!
この1本の魔法少女アニメの前では、過去傑作と称され権威あるすべてのSF、ミステリー、ファンタジー小説&映画も顔色なしでしょう。
凄いよ。
この物語は凄い!


ps
鹿目まどかという名前は、まどか(円)のかなめ(要)、ということであったのか、と納得させられるのが、最後の謎解きでした。
先ほど、このアニメのDVDの二巻についている劇中音楽のCDを聴いていたんですが、生半可な出来ではないよね。
劇団イヌカレーとシャフトの造り出す映像に、この音楽が被り、神がかりの脚本を彩った。
やはり傑作と呼ばれる作品には、神の差配が行き届くんだな。
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Theme : 魔法少女まどか★マギカ
Genre : アニメ・コミック

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