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「黄金のバンタム」を破った男 百田尚樹@汗と涙とため息の傑作感動ノンフィクション

2012-11-21 | 22:27

ここ20年、毎週欠かさず、私が一番熱心に、観ているのがエキサイト・マッチという、世界中のボクシングのタイトルマッチを、放映している番組です。
よって最近、というか1990年代以降のボクシングにはいくらか詳しくなったのですが、その前、特に1960年代ですね。
日本が一番ボクシングに熱かった時代の選手となると、ほとんど分からない。
ファインティング原田とか矢尾板選手とか言われても、話だけは聞いている、とか、活躍ぶりは本で読んだ、というほとんど神話の中の世界です。

この本はそんな日本ボクシング史の素晴らしい黎明期を、ファインティング原田選手を中心振り返った1冊です。

特筆すべきは、ビデオを観てもこれほど生な感覚は味わえないのではないか、という位の臨場感で、読んでいると今、まさにそこで行われている試合を観戦しているが如し。
さすが傑作「BOX!」の作者だけあって、入念な取材に生命を与える筆力、只者ではありません。
本は日本最初のチャンピオン、白井義男の誕生秘話から語られるのですが、その運命はまさに驚きの一言。
同時に敗戦から立ち上がろうとする当時の日本が活写され、名前だけは知っていた当時の名選手たちも続々と登場。
さらにはボクシングの歴史が遥かに遡られ、1団体8階級しかなかった当時の、今とは比べものにならない状況が語
られると、なんと梶原一騎の「明日のジョー」との関係までが明かされる。
というか、読んでるうちに浮かんで来るんですけどね。
あの傑作劇画の原作にほとんどそのまま使える位、当時のボクシング事情って凄かったんだよ。

以下、省略、一部書き換えありですが・・・
「大衆は、原田の持つ、明るい性格、一所懸命に努力する真面目さ、目標に向かうひたむきさ、大言壮語しない謙虚さ、礼儀正しさを愛したのだ。・・・原田のボクシングは無骨で不器用だった。打たれても打たれても前進を止めず、決して逃げることなく、飽くなき闘志で向かっていった。
その姿に、焦土と化した国土に残された国民は、自分たちの姿を重ねていったのではないかと思う。」

ps
ヱヴァンゲリヲン新劇場版Qを観に行き、時間が余ったので、本屋を周回。
目当ての本を買った後、見つけた1冊でしたが、一読惹きこまれ、一気読みでした。
紛れもない傑作ノンフィクションです。
特に若いボクシングマニアは必読!
ジョー小泉さんの思い出話に少しついて行けるようになると思いますよ。
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Theme : ボクシング
Genre : スポーツ

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