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ドグラ・マグラ 夢野久作@読み切るのはホント大変な1作

2013-04-06 | 23:40

日本探偵小説の三大奇書だそうですが、後の二つは小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」と中井英夫の「虚無への供物」だそうです。
私は全部読んでますが、まず「虚無への供物」は極めて良く出来たミステリーで、抒情の豊潤なること、横溢するムードの華麗なること、こんな作品が60年近く前に描かれていたなんて、今のミステリー作家たちの顔色なし、という出来で、奇書とかの問題でなく素晴らしい小説です。

黒死館殺人事件は、その衒学趣味が過剰であり、本筋よりも薀蓄が勝り、長大なボリュームもあり、これは奇書だなあ、と納得できる作品で、私、この小説、沖縄に持っていって読んだのですが、家を出てから、空港までの道すがら、空港での待ち時間、飛行機に乗っている時、沖縄に付いてから、さらに出来たばかりのブセナテラスに泊まっている間、延々、泳げないので海にも入らず、プールにも入らず、マリンスポーツなどまったくせず、ひたすら読んで読んで読了したら軽く鬱が入っていたという、ね。
快適なホテルに泊まり好天に恵まれたビーチリゾートで、何不自由なく過ごしていてもすっかり暗い気分になったことから、確かに奇書だなあ、と思わされた1冊でした。

ではドグラ・マグラはどうかというと、以上、二作品と比べても圧倒的に変な作品です。
冒頭からしばらくは謎めいた設定が魅力的であり、時に非常に美しい情景描写もあって、楽しく読めるのですが、それから始まる論文やら映画中の描写ですね。
特にチャカポコ節の処は真面目に読んでいると結構キツイ。
ああ、もう勘弁してよ、という文章の連続で、読んでいて楽しい作品ではない。
著名なミステリーは全部読むというレーゾンデトールでも持っていない限り厳しいでしょうね。

まあ苦労した分、最後の最後で明かされる謎解きが、夢野久作ならではの、ある種、澄み渡った余韻が残るのが救いでしょうか。
三大奇書に挑戦したいという奇特な読者にはまずは「虚無への供物」そして「黒死館殺人事件」の方をおススメいたします。
これは最後でイイよ。
というか、最後の方がイイね。


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Theme : ミステリ
Genre : 小説・文学

Comment

Re: チャカポコ

> 三大奇書の内、ドグラ・マグラのみ読んだことがあります。(^^ゞ
これはもったいない。
「虚無への供物」は普通にオモシロいですよ。

> 読んだのは、もう随分昔のことですけれど、本書のことは、今でも時々想い出すくらいなので、自分で考えている以上に強烈に感化されたようです。(笑)
確かに強烈な作品ですよね。

> 但し、難しい部分については、適当に流し読みしていたかもしれません。(^^ゞ
正解の読み方です。

> ストーリーを追うというより、なんだか好く判らないまんま、あっちこっち引きずり回された印象ばかりが残っています。(笑)
その通りです。
もう同じこと、言われ続けているだけ・・・でしたよね(笑

  • 2013-04-09 | 23:17 |
  • 晴薫(はるく) URL :
  • edit
チャカポコ

三大奇書の内、ドグラ・マグラのみ読んだことがあります。(^^ゞ

読んだのは、もう随分昔のことですけれど、本書のことは、今でも時々想い出すくらいなので、自分で考えている以上に強烈に感化されたようです。(笑)

但し、難しい部分については、適当に流し読みしていたかもしれません。(^^ゞ
ストーリーを追うというより、なんだか好く判らないまんま、あっちこっち引きずり回された印象ばかりが残っています。(笑)

  • 2013-04-09 | 20:53 |
  • もとよし URL :
  • edit

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