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GPS将棋は神になるのか?@対三浦戦での恐ろしい内容。羽生、渡辺、森内はやるべきか?

2013-05-12 | 21:50

決められたルールだけで駒が動き勝敗が決す将棋は、つまる処、演算のゲームです。
だから何時かはコンピューターが人を超えるだろう、とは思ってました。
それでも持ち駒アリのルール故、差し手は指数関数的に増えるし、相手の玉を詰ます、ということを構想の中心に組み込むのは案外、難航するんじゃないか?

よってまったく根拠なんてなかったんですけど、一度でも名人に勝てるのは2020年頃ですかねえ、と予想していました。
さらに一度は名人に勝つことがあっても、その後も人とは勝ったり負けたり。
PCと人間はしばらくの間、しのぎを削ることになるだろうと思っていたんですが、今回、最終戦を戦ったGPS将棋の棋譜を見ていると、もう人間には勝てない領域なのでは、というある種のそら恐ろしさを感じています。

そもそも今回の電王戦。
始まってみればPCソフトに対し人間側の分が悪かったようですが、最後の最後は三浦八段ですからね。
研究熱心で、隙がなさそうで、頼りがいという点ではまさに人間側代表としてはうってつけ。
A級はやっぱり違うんだと思わせてくれるだろう、と思っていたので、負けのニュースが配信された時は信じられなかった。
しかもトリッキーな進行でなく、王道とも言える矢倉で負けた。

棋譜を何度も見たのですが、三浦八段、まったく良い処がない。
ボクシングの試合に例えると、確かに負けたけど、スプリットの際どい判定で負けた、とか、あまりイイとこなかったけど、コッチのパンチも結構当たって相手のダウンも奪った、とかいうレベルではない。
序盤こそ駒組みのにらみ合いですが、戦いが始まったら一方的に打ちまくられて、コッチのパンチはまったく当たらず攻められず。
あっという間のKO負けってレベルですよね。

三浦八段はどこが悪かったか分からないというコメントですが、普通に見てみれば分かるように、39手目まではまったく普通の矢倉戦の駒組みで、40手目に7五歩、と攻めて来る。
これまた特段変わった手とも思えず、将棋ファンなら何度も見ている局面であり、三浦八段も当然の応酬をしていて、なんとなく駒が盛り上がっていて悪くないかな、と思えばこそ、いつのまにかこちらの守備駒が全部上ずらされていて、あっという間に押し切られた。
この強さ。
すべては掌の中という、なんだか将棋の奥義を知っているんじゃないか、という威圧感でした。

こうなると棋界を代表する羽生、渡辺、森内あたりがPCソフトとやるべきかどうか、という議論が沸き起こるのですが、個人的には是非やって欲しい。

勝てば快挙だし、負けたってそれで名人、竜王、3冠の権威が落ちるでしょうか?
私は敬意を持つこと変わりません。
だってそれではボクシングルールで、人より強いマシーンが出たらチャンピオンを尊重しなくなるってことでしょう。
もうボクシングの試合はツマラナイと見なくなるの?
とんでもないですよね。
人間がやるから凄いんです。
機械はすでにとっくに人間よりはるかに強く、早く、正確な動作をします。
体力と知恵は違うって?
確かに違いますが、知恵と言ってもそれは演算能力でしょう。
演算能力なんて人間はとっくに負けているじゃないですか。
私はエクセルでデーターサンプル数15000位のモノの標準偏差、一次回帰なんかを一気に計算させますけど、まあ、速いよ(笑

自分で関数作っていてなんだけど、実際手書きやってみろって言われたら困るもんな。
でもそれをやらせているの私だし。
関係ないでしょ。
むしろ機械が凄いなら、それとどこまで張り合えるか、というのが見どころです。
ソフト同士の戦いも、今まで以上に見たくなりましたね。
人と人。
人と機械。
機械と機械。
それぞれが互いにしのぎを削る戦いが今は見たいと思いますね。
今回、A級棋士が負けたから棋界400年の歴史が終わったなんて、全然思ってない。
むしろ今、再び将棋が熱くなってきましたよ。
人と人の造ったマシーンで、将棋はどこまで極められるのでしょう。
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Theme : 将棋
Genre : ゲーム

Comment

Re: No title

> 私はガリル・カスパロフの本を読んでから人間対コンピューターのゲーム対決にそれほど興味を持たなくなりました。
おお、順調に読書をなさってますね。

> もうチェスでは人間がPCに勝つのはかなり困難になっているそうです。
そうだったんですか。
まあ演算スピードの進歩は凄まじいですからね。

>人間のように論理に従って考えて手を指すプログラムでは未だに人間の初心者にも勝てないそうです。
>SF映画のロボットはまだまだ先の話のようですね。
なんか安心出来ますね(笑

> 数学に詳しい晴薫さんなら当然ご存知だと思いますが、こういう完全情報ゲームというのは必ず必勝法、あるいは最善手が存在することを19世紀の数学者が証明しているのですよね?
問題はP=Npの問題で、可能性爆発で実質計算不能になるという、量の問題だけのようですね。

> そういう類のゲームでコンピューターに勝てないからといって「だったら何?」といいたくなるのは私だけでしょうか・・・。
おっしゃる通りで、私もそう思いますよ。
オリンピックの100m決勝金メダリストより、俺の原付が速い、と言っても意味ないですし、感動もありません。
結局、人の頑張りが感動を生むのだと思います。

  • 2013-05-14 | 20:55 |
  • 晴薫(はるく) URL :
  • edit
No title

私はガリル・カスパロフの本を読んでから人間対コンピューターのゲーム対決にそれほど興味を持たなくなりました。

もうチェスでは人間がPCに勝つのはかなり困難になっているそうです。しかし、それは考えられ手を片っ端から計算(演算かな?)する方法で手を指していて、人間のように論理に従って考えて手を指すプログラムでは未だに人間の初心者にも勝てないそうです。SF映画のロボットはまだまだ先の話のようですね。

数学に詳しい晴薫さんなら当然ご存知だと思いますが、こういう完全情報ゲームというのは必ず必勝法、あるいは最善手が存在することを19世紀の数学者が証明しているのですよね?

そういう類のゲームでコンピューターに勝てないからといって「だったら何?」といいたくなるのは私だけでしょうか・・・。

  • 2013-05-13 | 23:11 |
  • スマ URL :
  • edit

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