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絶望ノート 歌野晶午@キレよりパワーボム連発ってタイプ

2013-09-03 | 22:01

その切れ味はまさに剣豪の一閃、とも感じられた「葉桜の季節に君を想うといこと」
あまりにも鮮やかだったので、読後、なんであれほど見事に引っ掛けられたのか、と考えたのですが、結局、表で走っているストーリーが巧いのだ。
軽ハードボイルドとして1級で、読んでいてちょっと変だな、とアンテナに掛かる処があれど、話の勢いに呑まれてついつい先に行ってしまう。
で、最後の最後にスッパとやられたわけですね。

この本はそんな歌野晶午さんの小説ですから、特に注意しながら読みました。
絶対に裏があるはずで、今後という今度は見ぬいてやる、という気持ちで読み進むと、まもなく、あれ、という箇所にぶつかる・・・
そこでこの手だろう、と当りを付けたのですが、結果、正解でした。
ただ、その裏の事情の実現は非常に手が込んだもので、その一筋縄ではいかなかった処ことこそ歌野さんが訴えたかったことなんでしょうが、長くなる分、キレという点では「葉桜」には及ばなかったですね。

さらにメインとなるストーリーがイジメと怨念。
復讐の神の力は実在するのか、という話なんで、ともかく暗い。
それじゃ結局、ツマラナカッタのか、読んで後悔か、というと、そんなことはなく、読書中は手が止まらず。
今回も表で走るストーリーを読ませる力は素晴らしく、エンターテイメント作家としての評価はさらに安定したモノとなりました。
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Theme : ミステリ
Genre : 小説・文学

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