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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 村上春樹@オシャレンティーなのは一つのスタイルだし、コレはコレで良く出来ている

2013-10-08 | 21:32

Amazonに上げられた笑える書評ですっかり村上春樹の黒歴史になってしまった本作品。
私も読み始めてはみたものの、あまりにツマラさに40pで挫折。
今回はダメだったな、と投げ出していたんですが、本棚の整理中になんだか気になりだして再読開始。
読み返せば40p位が胸突き八丁で、ここから一山超えればどんどんオモシロくなっていて、読了する頃には、悪くないじゃないか、と思い直しました。

確かに春樹村上の主人公はオシャレンティーが過ぎる処があるし、色々特に女性関係では都合の良すぎる展開があり過ぎるとこが気に食わんという心情、理解出来るんだけど、それはさいとうたかおのゴルゴ13はなんでいつも最後はOK、相手の裏をかいて勝ち続けられるのか、とか、映画の中でB・ウィリスはどんなに撃たれても致命傷にならないのは何故か、というのと同じで、そういう設定のフィクションなんだからしょうがないよ。
この作品が批判されたのは、そんな設定への不満を問答無用に納得させる力が少し足りなかったからだろう。
それがオシャレンティ―嫌いのアンチ村上春樹派の反乱を許してしまった(笑
出版界の帝王となっても、その座を守るのは大変なんだよね。

改めて読んでみれば、「色」に対し、「つくる」、という言葉が生む暗喩は何か、とか「駅」とは何の象徴なのか、なんていうのは、じっくりとした考察に値するし、シロに憑りついた「悪霊」の正体は何だったのか描写される箇所は短いけど充分ホラーでゾクッとくるので楽しめる。

それでも、「彼女の作品は・・・匿名の動物たちが人知れず、こっそりと音もなく踏みしめていく木の葉だ。」とか「(老人は)明快への道筋を既に死者に教えた死神のように(去った)」なんて比喩が嫌いな人は嫌いなんだろうな。
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Theme : 読書メモ
Genre : 学問・文化・芸術

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