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ワセダ三畳青春記 高野秀行@東京にも異境はあるが、生還出来るかどうかは

2014-03-03 | 22:14

「謎の独立国家ソマリランド」が非常に面白かったので、著者の青春記というこの本も購入です。
時代はバブル真っ盛りの1989年から世紀の移る2000年までの11年間。
日本が繁栄に酔い、崩れていったその期間、早稲田大学探検部だった著者は、偽りの繁栄に目もくれず、大学の正門から徒歩五分の木造二階建て古アパートで暮らすのですが、さすがブラックホークがダウンするソマリア奥地への旅を敢行する著者。
すでに大学時代から並ではない。
周囲にも並とは思えない人々が集散しては、多くの事件が巻き起こる。
著者は辺境に行き、辺境を語る辺境作家だ、ということですが、なんの。
この本を読んでいると、はるか辺境まで行かなくっても東京にいたって生活へ向かう態度次第で充分異境になる、ということですね。
ただ生還出来るかどかは才覚次第だ、ということが後半ちょっと漏れてきて、この辺りの苦みも悪くなかった。

読んでいて好感度なのは、笑いっぱなしのエピソードに嫌味がないこと。
この手の豪快バンカラエピソード本って、時々自分の無茶ぶりを誇ったり、強者だもんね臭がある時あるでしょう。
ひたすら大人しく真面目一筋の生活を送っている一般市民としては、それが鼻に付く時あるんです。
こっちだって別にこんな退屈な生活、したくてしいている訳ではない。
身過ぎ世過ぎを立てる為。
才がないのを自覚しているから真面目一方にやっている訳で、放埓な生活を偉ぶられるのは心外なんですが、高野さんの本にはそういう嫌味な部分が、まったくないんだよね。
だから終始楽しく読んでいられる。
後半、悩みだす処も心情も伝わる処があったし、ラスト、幕切れのエピソードは、中々美しく感動的だった。
すっかり気に入ったのでまた一冊買ってみます。


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