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バルテュス大回顧展2014年@硬直した少女の肢体の何が美しいのか

2014-04-20 | 21:39

妻が好きな画家でもあり、熱心だったので朝一で行って来ました。
今回は没後の回顧展ということからバルテュスの奥さんである節子さんが大きくフューチャーされていました。

展覧会には大作も多く充実したモノと感じましたが、結局、バルテュス芸術とはなんなんでしょうか?
彼のモティーフの中心は、
1)少女であること。
2)硬直したポーズで、人というより人形など生命力のない物体のような感じがあること
の二点です。
陰毛のない女性器が描かれるなど、芸術です、と言わないと検閲対象になりかねない題材が主力なんですが、さらにどう見ても巧い、という絵ではない。
それなのにその絵には何か、我々の深層を刺激する力がある。

今、たまたま読んでいる「文学と悪@バタイユ」(バルテュスとバタイユは友人で、その娘さんがモデルになっている絵も来ていた。これはホント偶然)では、
「今の世界は「善」の通俗化としての残忍な悪と「悪」の通俗化としての残忍な善にとりかこまれていたのだということを忘れるべきではない。文学にとって至高のものとは、悪の極限を掘りあてようとすることではないのか」、と問いかけられているんですが、そんな大それた感触でもない。
死後硬直を起こしてもなお、ポーズを付けさせられているように見えるモデルたちは、エロス=生きるということを際立たせる反語としてのタナトスだろうか?
結局、見ている間、考え続けたのですが、解答は見つかりませんでした。
人間の美意識とは一筋縄ではいかないことは確かですね。
だからこそ、これからの日本での表現活動が、安易な社会常識に縛られる規制(善の通俗化としての残忍な悪)の犠牲にならないことを祈ってます。


展覧会の終わりの方ではバルテュスの見事な和服姿も見られます。
奥さんが日本人だった、というだけでなく、ホントに日本の美意識に傾倒していたんだな、と納得させられる写真がイッパイで、驚きましたね。
最近観た映画で、ファッショニスタのダイアナ・ヴリーランドも
「日本人はすごいわ。神は彼らに石油も金もダイヤモンドも与えなかったけど、神は日本人にスタイル(美意識)を与えた」と言って絶賛している。
私も最近のアニメ全般を観るに、日本人の美意識は今、世界の最先端を走り、その水準は卓越していると感じています。
進歩的文化人が言い出した、「日本人には独創性がない。物まね猿だ」、なんて言葉が、世界的にはまったく意味をなしてないことは良く分かりました。

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Theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
Genre : 学問・文化・芸術

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