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夜明け前第一部(下)島崎藤村@視点が多数に発散して語られる幕末模様

2014-04-24 | 21:11

相変わらず多くの本と同時進行で読んでいる「夜明け前」もこの下巻で幕末模様は終了。
第二部から明治となりますが、主人公は木曽の山中に住んでいるので、はっきりと言い切られるようなことはありません。

今さら分かり切った話ですが、徹底的に違うなあと思わされることは、情報量の格差。
京都だ江戸だで、維新の炎が燃え盛り、人死に事件も連発!
外国船は不審にうろつき、時に戦争紛いの紛争も多発。
ついに徳川300年、1000年近く続いた武士の時代が激流の中に崩れ去ろうというのに、知り合いからの手紙でしか事情を推察出来ないって凄いよね。

私がこの間、朝起きてiphone立ち上げて慌てて消したのは、深夜にやっていた海外サッカーの試合結果を「知りたくなかったから」だもの。
大きな試合と言ってもたかが球蹴りの結果すら、地球の裏側から瞬時に届けてくる(テレビにはリアルタイムで録画されている。結果を知らないで観たかった)時代と、自分の住んでいる国の激動事情を後からでしか知りえない世界・・・
何せこの小説、かなりの大河ドラマなのに、主人公は時代の中心で活躍するということが全くない。
京都やら江戸やらという時勢の中心地にすらほとんどいないという、今時の小説なら編集者の直し確実!
有りえなくない?ということで、こんなんで、果たして長編小説が成り立つのかというと成り立ってます。
それも抜群にオモシロイ!

まあ、途中、革命軍みたいになった水戸藩士がやたらカッコ良く戦っていたり、将軍家内幕模様とか、外国との騒ぎの顛末が、主人公目線を離れて語られるからなんですが、その安定感は流石に日本近代小説界の大文豪!
じっくり読めて味わいは深く、幕末から明治までの事情を掌と出来る小説となっていて、おススメです。
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Theme : 読書メモ
Genre : 学問・文化・芸術

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