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夜明け前:第二部上  島崎藤村@読みやすく面白くためになる大傑作小説

2014-08-01 | 20:51

中棚壮が、藤村ゆかりの宿と書いたら、来訪したお客さんから、「ふじむらゆかりさんって、誰ですか」と聞かれたという話があるそうです。

21世紀の日本では、島崎藤村も遠くになりにけり、ってことなんでしょうが、これだけの傑作を無料の青空文庫で読んでいる身としては、なんとももったいないなあと感じます。

夜明け前は、文芸評論家として名高い篠田一士が「二十世紀の十大小説」に入れた程の名作で、作風の好悪を別にしても読んでおきたい逸品です。
そして実際読んでみればオモシロい。

文学!の王道作品ですが、まったく難解な処はなく、文章は練達の極みなんだから読みやすいったらない。
内容は確かに地味で、この巻ではいよいよ江戸から明治になる(日本近代化への夜明け前、という題名の由来
です)んですが、テレビもなければラジオすらない当時の木曽の山の中で生きる人々の日常です。
スーパーマンも出てこないし、劇的な悲劇も事件もない。
今のようにダイレクトに伝わるニュースもなくて、変化は常に人との伝聞か上意下達の勅命のみ。
行動するにも、逆らうことなど思いも及ばない命令としてしか届かない。
でも時折挟まれる自然の描写の美しさ。
登場人物たちの送る何気ない日常への慈しみ。
そんな中に激流となって押し寄せる、止めようもない変革の大波
そんな時、人はどう生きるのか、なんてことを読んでいて考えさせらるのは、ホント、貴重な時間だと思う。

iphoneに入れてあるから、隙間時間に読めるのってイイよ。
ソシャゲなんかにお金使っているよりよほどイイと思うのだけれど・・・本日第二部下巻に入りました。
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