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アメリカ具象絵画:美術館の帝王22

2006-04-22 | 22:11

第二次大戦により欧州から多くの画家が移住し、本格的な発展を遂げたアメリカ美術界は、世界的な独創を成し遂げたポロックをブレイク・スルーとし、欧州へコンプレックスを払拭します。
それから多くの優れた具象画家を生み出しました。

このアメリカ美術史は「個体発生は系統進化を真似る」という言葉を思い起こさせます。
アメリカという「個体」は、世界の「系統」であった欧州美術史を急ぎ駆け抜けたのです。

一端、世界の先端に立ったアメリカ美術界は、絵画の原点たる具象画に戻ることにより足元を固め、この後より独自性の強い、巨大資本と消費の国の文化たるポップ・アートを生み出したのではないでしょうか?


エドワード・ホッパー:1882-1967年
「夜ふかしをする人たち」1942年
アメリカの夜の都会の孤独と寂寥。
ウイリアム・アイリッシュの小説の1場面を思い起こさせる傑作です。
この絵画はのちのアメリカ映画、小説などへの大きなテーマを内包していると思います。
「ガソリンスタンド」1940年
あちらがアイリッシュなら、こっちはステーブン・キング的世界観の表出に見えます。広大過ぎる国土ゆえの茫漠たる不安。
豊かさの象徴たる明るいライトとガソリンスタンドの元とは矛盾するような、そこはかとない闇への脅え・・・


ノーマン・ロックウエル:1894-1978年
「ランナウェイ」:サタディ・イーブニングポスト誌
広大で豊かな自然の恵みと、自由な風土を描く明るいアメリカの表現者です。
世界の憧れたアメリカの1風景があります。

ベン・シャーン:1896-1969年
「サッコとヴァンゼッテイの受難」1931年
アッシュ・キャン・スクール(ゴミ箱派)という社会的リアリズムや風刺を題材に描く1派が誕生しました。
1929年10月、「暗黒の月曜日」をきっかけに始まったアメリカの大不況は、ニューディール政策にもかかわらず低迷し社会には失業者があふれました。


国吉康雄1889-1953年
「私は疲れた」1938年:夢の国のアメリカに生きる、希望を持てぬマジョリティを描いた傑作です。
国吉自身、17歳で単身アメリカに渡り、対戦中の苦労を乗り切えアメリカの画家として成功を収めました。
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Theme : 美術鑑賞日記
Genre : 学問・文化・芸術

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