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殯(もがり)の森

2007-05-30 | 14:45

美しい日本の自然と優しい人々の生活を描いた傑作「萌の朱雀」の河瀬監督が、カンヌでグランプリを受賞し、それがいち早くNHKのハイビジョンで放送されました。
昨日は、この映画を観るために日程を調整しました。

ただ映画は、認知症の老人と、子供を亡くした介護士の話と聞いた時から、これは手強いな、と、ただ河瀬美学の映像に酔っているだけにはいかないな、と思ったのですが、その通りでした。
生の本質の探究と死の受容という重いテーマは、最後まで観る者の安易な享受を許しません。

ただ相変わらず映像の美しさは比類がないものです。
水穂を波打たせながら流れる風、一つ一つの枝が生き物のように揺れる大木の緑。
なんとはなしに湿り気を感じさせる緑葉は、ユーラシア大陸の東端に、
暖流と寒流に挟まれて細長く列島を築く日本の大地の息吹そのものです。
その緑の色彩の揺らぎは、タルコフスキーの撮る「水」に匹敵する詩情があります。


スレンダーな美女に成長していた尾野真千子さんは、女性特有の優しさを醸し、迷い込む森はしだいに神話的な色彩を帯びながら生への試練と、人が運命を許諾することの過酷さを語りかけてきます。

色々ご苦労のあった河瀬監督も、これでだいぶ総括できたと思うので、今度はもうちょい軽いテーマで観たいですね。
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Theme : カンヌ
Genre : 映画

Comment

どうも、お褒めを頂いて恐縮です。

でも河瀬監督の映画なら「萌の朱雀」の方がとっつき易いかもしれません。
この映画はかなりヘビーな作品です。

介護など苦しむ生を経験していないと、分かりがたい1品のような気がします。

  • 2007-05-30 | 21:56 |
  • 晴薫 URL :
  • edit

こんにちはー・・私も観たくなっちゃった・・晴薫さんは凄いよー
見て無くても、見たような気になっちゃう、そんな表現の仕方は、沢山の作品を見てるからなんだろうねー・・思わず拍手ですー・・。

  • 2007-05-30 | 20:50 |
  • akoko URL :
  • edit

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