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ポップ・アート、ネオ・ダダ、ヌーボォー・レアリズム:美術館の帝王23

2006-04-24 | 22:16

大戦が終わり世界的に社会が落ちついてくると多様な芸術様式がいっせいに華開きます。
戦後の復興は、今日の日本社会を含む現代先進国社会の原型である大量消費社会の誕生をもたらします。
それを最も早く成し遂げたのは大戦で国土は荒れず、勝者として一人勝ちしたアメリカです。
多くの耐久消費材に囲まれた生活が現実のものとなりました。
豊かな時代の表現に、芸術家達は競ってアイデアを絞りました。

ネオ・ダダ
第一次大戦でのトラウマがダダを生んだように、原爆を始め大量死を引き起こした第二次大戦の後、ダダは暗い傷痕を背負ってネオ・ダダとして復活します。

ジャスパー・ジョーンズ:1930-
「旗」1954年:
アメリカ国旗に、絵の具や蜜蝋が塗られて汚された様子は来るベトナム戦争などの惨禍を予言しているようで、芸術家の直感の鋭さを思いおこさせます。
即物的、物質的な絵画への歴史をこじ開け、コンセプチュアル・アートへと繋がる動きでもあります。


ポップ・アート
本来、イギリスの芸術潮流を表した言葉でしたが、一般化したのはアンディ・ウォーホルを始めアメリカで爆発的に広がった芸術運動からです。
大量消費社会の生んだ表現そのものです。
歴史上初めて訪れた、大衆が主役の大量消費社会の誕生というエポック・メイキングなことがテーマになりました。
アンディ・ウォーホル:1928-1987年
「キャンベル・スープの缶」
「マリリン」1964年。
ホップ・アートのみならず現代絵画の帝王。
キャンベル・スープは食物でありながら工業製品でもあり、かつてなかったものです。
「映画」は大衆芸術の象徴であり、神なき時代に君臨するエレクトリックのもたらす幻影の中で、「マリリン・モンロー」は現代のイコンなのでしょう。


ロイ・リキテンスタイン:1923-1999年
どうにもならない」1963年
発表されたマンガの1コマを、写真製版の技法であるベンデイ・ドット法で描きます。
マンガも大量生産され消費される大衆文化の象徴です。
かつては教会や国王に捧げられていた「表現」は、その主役に「大衆の消費」が座ります。


ヌーヴォー・レアリズム
フランスで起こった新たなる現実主義です。
大量消費世界のフランス流解釈ということでしょうか?
空き缶や工業生産物、廃材などを素材として使う他、クルマを潰して作品にしたりしました。

イヴ・クライン:1928-1962年
「人体測定プリント」1960年
インター・ナショナル・クライン・ブルー(IKB)という独特の青(空がモティーフ)が特徴です。
画面全体を1色で塗りつぶすモノクローム絵画の提唱と、ボディ・ペインティングの手法も取り入れました。
日本に滞在して講道館で柔道4段を修得。パリにて34才で早逝しました。
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Theme : 絵画
Genre : 学問・文化・芸術

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