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ターミナル

2006-04-29 | 23:22

クーデターにより政府が消失、パスポートは失効し国際空港のロビーから出られなくなった男の運命は・・・

映画としては小ネタに思え、せいぜい新人監督が無名の俳優でもつかって洒落た小品にでもする程度かと思ったのに、監督は御大のスピリバーグで主演はトム・ハンクス。脇にはキャサリン=ゼダ・ジョーンズが控え、撮影は空港ロビーを広大なセットで再現とはデカイ話しになったものです。


なるほど云われてみれば国際空港というのは、華やかな雰囲気に心踊る反面、抜き難い不安がそっと影を滲ませる場所ではあります。
荷物をX線で検査され身体を金属探知で調べられ、所持する書類によっては簡単に強制力が働く場所なんて他に無いものね。
実際は極めて制限された環境なのを押し隠すようにブランド物の免税店やスッチーが歩いているけどこうして1歩間違えば、法の谷間のトワイライトゾーンへの不安もある・・・この辺が天才スピルバーグの感性に触れたのでしょうか。

主演のトム・ハンクスも不思議な俳優です。
大人としてみるには何かしら足りないモノを感じてしまう。
だから「ビッグ」とか「フォレスト・ガンプ」などには余人に代え難い存在感を示す反面、正常な人の役にはどこか欠落感がつきまとう。
それが今回の国籍を失った男には合っていました。

映画は良い出来です。
エピソードの段取りは天才のみが可能な自然な流れの中で積み重ねられ、さりげなく登場する周囲の人間達はいつしか生き生きとした生命を与えられハンクスを中心に回りだします。

ただ今回も思うのですが、この人、語りが巧すぎる。
あまりにも滑らかに段取り良くストーリーを語るので、却って心の深奥へ届き難いか。
贅沢な欲求ですが、とても苦しい話しや哀しい物語など、スラスラと饒舌に聞かされるより、鳴咽が混じりに行きつ戻りつ突っかえて話される方が心情が伝わってくるということもある。

ただハンクスが自分の立場を気づいた時、すっと引いて孤独と不安をだすカメラワークや、クスリがらみのエピソードの部分も見事です。
ヒューゴ・ボスでのウインドウの使い方も洒落ている。
この位巧いと他の誰かに爆発的な奇跡を期待するより、スピルバーグ様にこの水準で造ってもらった方が遥かに確実ですかね。

唯一ミスマッチなのが不倫に泣く女を演じるキャサリン=ゼダ・ジョーンズ。
とてもグラマスで美しい女優さんで大好きなのですが、彼女の本質はタイガーに見えます。
こんな状況でもあの「強いエゴ」は彼女を救い既婚者でもさっさと略奪するんじゃないかな。
だからラストもあれで良かっと思いますよ。
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Theme : wowow
Genre : 映画

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ターミナル 今年の85本目

ターミナル 大人のおとぎ話?無理無理無理無理、、、無理ばっか、、、でも、おとぎ話なんだから、無理は無理なりに、納得できる展開。役者さん達も、さすがの名演技。絵もきれいだし、音も良いし、そういう意味では、見応えあるでしょうケド、あたしはそ....

Comment

俺もちょっとそう思います。
印象が強烈だったもんね。

  • 2006-05-01 | 20:08 |
  • 晴薫 URL :
  • edit
ハンクス

あたしは、知恵遅れのイメージしかないです、、、
あはは、、、

  • 2006-05-01 | 00:07 |
  • 猫姫少佐現品限り URL :
  • edit

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