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【パウルくんより】 スペインvsドイツ WカップSF 【采配を】

2010-07-08 | 20:50

オペラからアート、クルマから食事まで、南欧好きなので、スペイン乗りの応援ですが、正直、今回のスペインはそれほど強くないと感じています。

特色であるパスの展開はスピード感に欠け、目も眩むような雄大さと、虚を付くような想像力は乏しい。
ポゼションに傾いた自己満足サッカーに陥りつつある感じで、ドイツが電撃機甲師団まがいサイド攻撃を見せたらスペイン、敗北濃厚、と感じていました。
結果は、ご覧の通り、ドイツはスペインに過剰とも思える敬意を示す消極的な戦いで、闘将プジョルに名を成さしめました。

結局、ドイツに強気を躊躇されたのは、ミューラーの不在と、イニエスタの不思議な力でしょうか?
スペインは先発で不調のトーレスを下げ、ペドロを出したのも正解でした。
思うにベストメンバーで、これで負けてもスペインは後悔なし。
思い切った排水の陣で、チームはバルセロナから6人の、60%セロナの状態。

ただ僅かなチャンスに見せるドイツの攻撃は、怒涛の迫力(に見えた。スペイン乗りのファンからすると)で、カシージャスが本領を発揮していなかったら、勝負はどっちに転んでいたか分からなかったのではないか。
だからこそ、ドイツの消極策は、ある意味惜しまれる。
ドイツ国民とメルケル首相はパウルくんより、監督の采配を責めた方が建設的だと思う。

さて決勝ですが、引き続きスペインを応援したい。

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Theme : FIFAワールドカップ
Genre : スポーツ

合理性の限界証明@ブラジルvsオランダ 2010南アフリカWカップQF

2010-07-03 | 20:44

ドゥンガ監督率いるブラジル代表がWカップを去ることになりました。
地味過ぎるだの、ファンタジーに欠けるだの、と散々な言われようでしたが、ドゥンガのやろうとした事は大きな野心に満ちた構想だったと思います。

曰く、勝利にファンタジーは必要か? 否か?

まずドゥンガの建てた前提は、
1)世界で一番優れたサッカー選手を有するのはブラジルである
2)選手層が一番厚いのもブラジルである。
3)足りないものは、規律、守備の意識、セットプレーを左右する身長
ならば分厚い選手層から、足りない三項目を中心に召集する。

さらにサンバを思わせるファンタジックなプレーは無駄と排斥する。
このように「勝利だけ」を追及すれば、勝利に一番近づけるはず。
この論理に誤謬はありしや?
これがファンタジックサッカーの国、ブラジル代表を任されたドゥンガの挑戦です。

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Theme : FIFAワールドカップ
Genre : スポーツ

死力を尽くした蒼いサムライたち@南アフリカWカップ決勝トーナメント

2010-06-30 | 15:43

0-0の均衡崩れぬまま、日本とパラグアイは延長戦に突入。
されどその後も戦いは決着せず。
PK戦で、日本代表は涙をのみました。

試合途中までは、ルーズボールを拾うのに巧みなパラグアイに、戦うことのリアリズムを見た気になっていたのですが、試合が進むに連れ、パラグアイ選手の疲労の色、ありありで、なるほど今日は高地であり厳しい試合。
サッカー至上主義の代表国の選手たちですら、疲弊の具合、生半可ではないと感じました。
しかしそこで日本代表選手の動きを見ると、チャンスにはひらすら相手のゴール前まで上がり、そこから戻ること常に全力。
勝とう、という一念に集中した、メンタリティには心、動かされました。

サムライなどという言葉は安易に使いたくないのですが、プレトリアで戦った日本代表選手たちは紛れもなく、戦うことに死ぬ事を見つけ、我が身を捨てた侍たちでした。
運動量の巨人、長友
リーダーだった長谷部、
気持ちを見せた大久保
技を尽くした遠藤
幾度となくファインセーブを連発した川島

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Theme : サッカー日本代表
Genre : スポーツ

テベス、巨星に隠された怪物、ウルグアイに学ぶこと&ゴール判定はビデオを

2010-06-28 | 21:01

1)ウルグアイを研究しよう
サッカーが巧い、と言えばドリブルやトラップ、シュートの強さや正確さ、という辺りが最初に思い浮かぶと思うのですが、ウルグアイの巧さは体の寄せ方や当たり方、微妙な腕の使い方にありました。
なんでこんなにシビアはノウハウが蓄積されたかというと、サッカー超大国、ブラジルとアルゼンチンに挟まれた地理的条件ということがあるのでしょう。
続々と怪物を生み出す隣国に対抗するには、あらゆる工夫をかき集めないと生き残れない。
日本は専任コーチをつけてでも、このノウハウを研究、体系化して学ぶべきです。
細かい工夫、一端憶えれば手を抜かない日本人には、結構合っているんじゃないかな。
最小限のパスを縦に繋げるサッカーもイイと思う。


2)ドイツvsイングランド
GL最終戦で変貌を遂げたイングランドが有利では、思ったのですが、ドイツの圧勝でした。
誤審が問題視されていますが、イングランドサッカーとカペッロの相性、という問題もあったのではないでしょうか?
イタリアの堅固な流儀は、荒ぶるイングランドの力をちょっと矯めた印象も・・・

3)テベス、イグアイン、テベス

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Theme : FIFAワールドカップ
Genre : スポーツ

スペインH組1位通過、儚さは頂点で散ってこそ&萌え萌えイニエスタ

2010-06-26 | 20:58

FCバルセロナかスペイン代表戦で、フィールドを走り回る白い顔があったらイニエスタです。
故障が心配されていたのですが、昨夜のチリ戦では先発。
丁寧なシュートで、2点目のゴールを決めました。
それだけなら良かったんですが、イニエスタ、決めた後には走りだしちゃって、コーナーフラッグなんて蹴っちゃってます。
もう悪い子ぶって萌え!

イニエスタは08-09のCL、SFチェルシー戦でこそ凄いゴールを決めていますが、普段リーガなどではシュート下手なんだよね。
力がない感じで、弾道がなんか情けないの(そこがまた萌えるんだが)
シュートだけは、体格のハンデが出てしまうって感じ。
イニエスタはシュート以外があまりに巧いので、余計にそう感じます。


とりあえずスペイン代表、緒戦負けにも関わらずH組1位通過萌え。
やっぱり美しきも儚いパスサッカーは、頂点の決勝という舞台で散ってこそ華。

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Theme : 2010年FIFAワールドカップサッカー
Genre : スポーツ

緊張でよく眠れなかった夜(笑)GL最終戦、日本vsデンマーク

2010-06-25 | 19:54

朝でも昼でもヨルゲンセン
日本中の皆様。
他国開催Wカップ、決勝トーナメント進出、オメデトウゴザイマス。
もう日本はサッカー強国と称して誰も文句は言わないでしょう。

いやー、3-1で勝てるとは思いませんでした。
なんとか泥試合に持ち込んでの、スコアレスドローを願っていました。
でもやっぱり0-1で負けてしまうのだろうか?・・・不安。
1-1なら良いな。
2点獲られたらどうしよう?
なんとか2-2?
いや2点は獲れないでしょう、と思っていたので、3-1の勝ちにはビックリです。

試合は膠着させられ泥沼戦となるのを嫌ったデンマークが、開始から一気の攻め。
日本は押されていましたが、徐々にペースを取り戻すと17分、あっさり本田がFKを蹴り込みます。
距離も遠く、壁は高く、決して簡単なFKではなかったです。
何より凄いのは、WカップGL最終戦で、決勝トーナメントを掛けた舞台の0-0からアレを蹴れたことです。
恐るべしメンタリティの本田!

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Theme : FIFAワールドカップ
Genre : スポーツ

痺れた夜 テリーの闘志! アメリカの勝負根性!

2010-06-24 | 22:20

昨日は痺れました。
モチロン、テリーの両手体側、顔面ダイブのディフェンスのことです。
追い込まれたイングランドはFWを入れ替えたら絶好調で、スロベニアを圧倒。
先制しましたが、それからはスロベニアのキーパーが良くゴールを死守し、点が取れない。
こういう展開になるとおこりがちなのは、たわめられた運命のバネが逆に弾けるような同点弾。

期待通りにスロベニアタイム開始。
イングランドのゴール前に選手が殺到し、シュートが打たれるのですが、瞬間、私は人形でも投げだされたのか、と思いました。
それほど無防備なシュート前の顔面投げ出しダイビングでした。
棒みたいに倒れこんだよね。
自分を守る気一切なし。
ただチームを守る・・・それだけ。
凄いもの見させていただきました。

もう一つ凄かったのがアメリカの勝負根性で、ロスタイムまで追い込まれる。
イングランドvsスロベニアの経過が伝わっているはずで、このままだとGL敗退。
それを最後の数十秒?でひっくり返してみせた。
ヤンキー魂もハンパないです。
正直、アメリカなんて他にスポーツ一杯あるんだからさ。
サッカー位、人口200万の小国に譲ってやれや、と思っていたんですが、試合後号泣するドノバンをみていたら、判官びいきもちょっと恥ずかしかった。

そう、真剣に戦う人間に国境はない。

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Theme : FIFAワールドカップ
Genre : スポーツ

強豪国は肉食系@ポルトガル&ガーナは相田みつおの詩を愛読中&ローマ帝国衰亡史@イタリア

2010-06-21 | 23:11

1)強い国は強い@ポルトガル
相手が弱みを見せるや、容赦のないこと、ポルトガルの徹底ぶりはサッカー強国の凄みを見せ付けました。
韓国もアルゼンチンにやられましたし、オーストラリアもドイツにやられました。
歴史のある強豪国は、伊達に歴史ある強豪国じゃないんです。
乗らせると残酷なまでに力を発揮します。
日本もそういう相手と戦っていることをお忘れなく。
Wカップで強豪国を相手にする時は、無茶苦茶にされないだけで凄いことなんだよ。きっと。


2)ガーナがシュートをゴールに入れない理由
速い、強い、足元巧くて、ドリブル突破も出来るし、キープも磐石。
でもシュートだけは入れないガーナは、
「得点なんて
入れなくても
いいじゃないか   @むんたり」
なんて詩を書いていそうで怖いです。
シュートは枠内に飛ばしてください。
オモシロイサッカーをするので、気にってるんです。

3)ローマ帝国衰亡史?・・それでも決勝Tには行って欲しいが・・・
イタリアがニュージーランドとドローになったことも驚きでした。
腐ってもイタリア。
華やかなアズーリのユニフォームをまとえば結果も自ずから、と思っっていたんですが、攻撃が遠目からの1発頼りで、中盤でまったく形を創れていません。
守備まで悪い・・・カテナチオはNZだった!ってなんのジョーク?

前回のチャンピオンチームの没落ぶりはちょっとショック!
特にカンナバーロは別人の如くでした・・・
こんな画像もあったのにねえ・・・
Img54ce6104miigds
←クリックして拡大させ中味を読んで下さい

Theme : 2010年FIFAワールドカップサッカー
Genre : スポーツ

徹底せよ! インテリジェント泥沼戦術 オランダvs日本

2010-06-19 | 22:33

序盤からハイプレスに行かなければ、万に一つはドローの可能性も出てくる、と思っていました。
そんな日本が取った戦略は、モウリーニョの言う
「バルセロナと戦うには、フィールドの中央にバスを置いてしまえばよい」
の農耕バーション!

民族間に体格差というのがあるのは事実なんで、これを無視しても仕方ない。
日本はオランダ相手にバスは置けない。
代わりに何を置くかとなれば、泥沼を置いてしまえば良い。
踏み込めばどこまでもまとわり付くのはモチロン、相手のパスコースの2手、3手先を読み流れていくインテリジェント泥沼戦術だ!

これにオランダは完全に戸惑い失速し前半は0-0で終了!
夢のドロー、いければ決勝トーナメントが見えてくるぜ!
と思ったのですが、後半始まるとオランダはピッチを上げ、僅かに緩んだ日本に、スナイデルの強烈なシュートが決まりました。

一瞬の流れの中の隙だったのでしょう。
それからの日本の攻めは感動的でした。

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Theme : 2010年 FIFA World Cup
Genre : スポーツ

無敵艦隊、出航出来ず! 【スペインvsスイス】 でもこれがフットボール

2010-06-17 | 20:26

欧州の北と南の戦いは、あくまで直線的な力を生かすアルプスの国が、舞踏を思わせる個人技と幻惑のパスを誇るスペインを破るという驚きの結果となりました。

試合は開始からスペインが77%のボール支配率。
対してスイスはゴール前にアルプスを思わせる強固なブロックを造り対抗。

その山をなんとか崩そうと、スペインは華麗なる中盤を中心に幾度となく攻め込みますが、スイスのキーパー、ベナリオが当たっている上に、どうもシュートが精度に欠ける。0-0のまま前半を終了。

後半もスペイン、傘に掛かって攻め込みますが、決めきれない。
こういう展開だと得てして、逆に運が回るんだよなあ、と思い始めた頃、キーパーのロング・フィードからの1発で、勝負は決しました。
飛び出したカシージャスが悪かったとは思いませんし、倒されたピケも仕方がなかったでしょう。
詰めていたフェルナンデスが立派だった。
スイスの速度と力が、スペインの幻術を破った、ということです。

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Theme : 2010年FIFAワールドカップサッカー
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